今日の売れ筋アイテム
一定期間更新がないため広告を表示しています
坂本龍馬は、ピザを食べたのかしら?一生懸命にカステラを作って黒船を買う資金にするって頑張っていたけれども、ピザを食べたら今度はどういう感想を持ったのかな。
映像の中でほんの短い時間聴こえることが出来ても、直ぐに分かる特長があるのがロッシーニの音楽です。ロッシーニの歌劇の歌は、イタリア語の調子に自然なベルカントというもの。その歌に特徴的で聴けばロッシーニだと分かるのが、スタッカートを多用した管弦楽。2拍や4拍といった規則正しいリズムに、次々に楽器が加わってきて盛りあがっていきます。もう、ロッシーニ以外にこういうスタイルは書けないという感じです。スタイル“で”は書けない、と言ったが良いとも思えます。
ある意味確信的に、ロッシーニはスタッカートを多用した管弦楽を使ったのでしょう。名前が出るのに下隅の長かった作曲家ではなかったからこそ、革新的とも言うべきでしょう。少しでも聴けばロッシーニの音楽だと誰にも分かったはずですから、真似をしても得策ではないですものね。癖と言えば濃すぎるほどですけれども、押し通した勝利です。
歌劇《セビリャの理髪師》序曲と説明するのが、簡潔。なのですけれども、この序曲が作曲されたのは1813年。そして、歌劇《セビリャの理髪師》が初演されたのは3年後の1816年のことでした。3年前に上演された歌劇《パルミーナのアウレリアーノ》の序曲として最初は登場。更に次の歌劇《イングランドの女王エリザベッタ》(1815年初演)でも使いました。ロッシーニの活躍した時代は、今のように幕が開く前から観客が着席して楽しんでいたわけではありませんでした。「もうすぐ上演が始まりますよ」という合図となっていたのが序曲。モーツァルトの歌劇《フィガロの結婚》序曲は4分ほどの音楽。一方こちらは7分から8分。歌劇《ウィリアム・テル》序曲は10分以上になる序曲ですね。
この音楽が耳に入れば、ロッシーニの歌劇が上演されることが分かるわけですから、名刺代わりのテーマ曲になっていたのでしょう。
ですから『龍馬伝にロッシーニの《セヴィリャの理髪師》序曲が』とはしませんでした。
今夜(2010年8月15日、日曜日)に放送された『龍馬伝』のグラバー亭でのパーティシーンで、ロッシーニの音楽が使われていました。1865年の夏のことです。
この年、ロッシーニはまだ存命。63歳ぐらいだったと思います。歌劇《ウィリアム・テル》が最後の歌劇場の仕事で、37歳の時『フランス国王の第1作曲家』の称号と、終身年金を受け取ることになるとあっさりと音楽界から引退。高級レストランの経営で第二の人生も成功します。「○○のロッシーニ風」というメニューをフランス料理店で見かけたら、ロッシーニの音楽を思い起こして下さい。[ JUGEMテーマ:NHK大河ドラマ「龍馬伝」 ]
ロッシーニ,スッペ,カラヤン(ヘルベルト・フォン),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ユニバーサル ミュージック クラシック (2009-07-16) コメント:絹のはしご、アルジェのイタリア女、セヴィリャの理髪師にウィリアム・テル序曲。ロッシーニが凝縮されています。カラヤンはゆったりとしたテンポと縦の線をきちんと整えた音楽で流麗なオーケストラの美を聴かせてくれています。 |
シャイー(リッカルド),ロッシーニ,ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団
ユニバーサル ミュージック クラシック コメント:ストリングスのきらきらした輝きが見えるような録音です。走る、走る、走る、流線型のオーケストラサウンド。弦の音に魅了されるのは、ウィーンフィルでなくても堪能できるんだと発見させてくれた優秀録音盤です。 |
オルフェウス室内管弦楽団,ロッシーニ
ユニバーサル ミュージック クラシック コメント:NHK大河ドラマ《龍馬伝》で聴こえてきた《セビリャの理髪師》序曲に最も近い演奏が、オルフェウス室内管弦楽団の演奏だと思います。リーダーを持ち回りのこの楽団は一人一人の演奏家が龍馬たち一人一人のようです。 |
2008年のミラノ・スカラ座のシーズンで初日を飾った演目で、NHK-FMでも2009年2月8日に放送されています。
ヴァレンタインの気持ちを引き締めるのに良いのかも知れない。
いや、わたしとしてはこのドン・カルロは骨ばかりで切り崩しどころがつかめないオペラです。
第2幕のクライマックス。スペイン国王フィリッポ2世が式典で国民に称賛されているところに「慈悲」を懇願するために行列に乱入、叱咤されて王子カルロは思わず剣を抜いてしまいます。
誰もが王子をいさめるのを恐れて進み出ない中、ロドリーゴが止めるところで、レコードや放送では気がつかないことですがこの演出では小さい子どもがカルロ王子の剣を受け取って国王に渡しています。
大人のロドリーゴが分け入って剣を奪い取るようなイメージではなかったことが、思わず抜いてしまったという感じがして好ましいものでした。
映画や、ドラマでは表情などで感じられるから松の廊下で、内匠頭から頼照が取り押さえる時の胸の内では同情しつつも涙をのんで刃傷を止めさせる様子を見てい
て感じられるけれども、オペラでは細かな表情は受け止めることが出来ないから今回はとても良い演出になっていると思います。
小さい子どもは、ロドリーゴだけではなくてカルロ王子や、エリザベッタ王妃にもついていました。歌う役ではなかったし、小姓ということでもなく、彼らの子ども時代の役です。第4幕でエリザベッタ王妃が修道院で、遠い幼い子ども時代を回想して歌います。そこで少年、少女だった仲良しの様子がパントマイムとして表現されます。
剣の受け渡しをしたのは、幼い頃の心を表していたのですね。小さい頃からの友だったということを表していたのですね。そのようなところにも、どこかしか「赤穂浪士」をイメージしてしまいます。
ヴェルディの歌劇「ドン・カルロ」は実在した人物を扱った非常に重いドラマだけれども、各幕各場が短いのが鑑賞していて重苦しさが開放されるので救いです。20分も経たないうちに幕が下りてくると、あっけなささえ感じるほどです。重い事実と人の命のあっけなさを感じます。長い幕でも合唱が加わったりと場面に変化はあるのでひと息つきながら観ることが出来ました。
歌劇「運命の力」など、ヴェルディは上演する場に合わせて作品の改訂を大きく行っています。とても柔軟な、そこでは何が最も求められているのかを把握できた作曲家なのでしょう。
歌劇「ドン・カルロ」は、パリ万博で沸いているフランスで初演するために当初の版では、バレエを多く盛り込んだフランスの聴衆好みの絢爛豪華なグランドオペラとして書かれています。後にミラノ・スカラ座での上演のために5幕だった全曲を4幕に大胆にカット。
今回の放送での上演も、ミラノ・スカラ座4幕版での公演です。[ JUGEMテーマ:オペラ ]
▽ガッティ指揮によるスカラ座の“ドン・カルロ”
「歌劇“ドン・カルロ”」 ヴェルディ作曲
(第1幕第1場:17分39秒)
(第1幕第2場:46分02秒)
(第2幕第1場:14分28秒)
(第2幕第2場:21分02秒)
(第3幕第1場:39分02秒)
(第3幕第2場:19分04秒)
(第4幕:22分46秒)
フィリッポ2世…(バス)フェルッチョ・フルラネット
ドン・カルロ…(テノール)ステュアート・ニール
ロドリーゴ…(バリトン)ダリボール・イェニス
大審問官…(バス)アナトーリ・コチェルガ
修道士…(バス)ディオゲネス・ランデス
エリザベッタ…(ソプラノ)フィオレンツァ・チェドリンス
エボリ公女…(メゾ・ソプラノ)ドローラ・ザジック
テバルド…(ソプラノ)カルラ・ディ・チェンソ
レルマ伯爵…(テノール)クリスティアーノ・クレモニーニ
王の使者…(テノール)カルロ・ボシ
天の声…(ソプラノ)イレナ・ベスパロヴァイテ
(合唱)ミラノ・スカラ座合唱団
(管弦楽)ミラノ・スカラ座管弦楽団
(指揮)ダニエレ・ガッティ
〜イタリア ミラノ・スカラ座で収録〜
(イタリア放送協会提供)演出、舞台装置:ステファヌ・ブロンシュウェグ
衣裳:ティボー・ファン・クレーネンブロック
照明:マリオン・ヒューレット
収録時期:2008年12月7日
収録場所:ミラノ、スカラ座(ライヴ)
コメント:ビートルズが「リヴォルバー」、「サージェント・・・」を発表してからと言うものスタジオ製作されたロック・アルバムがライヴ・アルバムをファンへのサービスほどにしか思われていなかったものですけれどもピーター・フランプトンさんのライヴ・アルバムの成功は、ハード・ロック界に影響を与え多くの名ライヴ盤が登場することとなります。
|
評価:
パユ(エマニュエル),ライネッケ,ブラームス,パユ,ブロンフマン(イェフィム) EMIミュージック・ジャパン (2006-12-06) |
|
ロストロポーヴィチ(ムスティスラフ),ブロッホ,シューマン,バーンスタイン(レナード),フランス国立管弦楽団
EMIミュージック・ジャパン (2003-01-22)
【ディスク1】
|