評価:
ヴィヴァルディ,スピノジ(ジャン=クリストフ),スピノジ(ジャン=クリストフ),アンサンブル・マテウス
EMIミュージック・ジャパン
¥ 2,774
(2007-01-24)
今朝の「バロックの森」は、昨日の続きでテーマは「ローマの歴史とバロック音楽」ですけど、何より聞き所は一曲目に放送される、ジャルスキーさん。
今一番のわたしのヒーローです。フローレスさんを初めとするお気に入りのテナー歌手の皆様を紹介した時(
5月19日 )に、ジャルスキーさんは別格に特集するつもりでおりましたが余り物活躍ぶりに度毎に紹介することにでもしないと、おなかが破裂しそうです。ジャルスキーさんを聴く度に、身体の奥まで麻痺してしまいそうです。
Philippe Jaroussky: Fra le procelle (Vivaldi)
An aria sung by Lucio in the opera Tito Manlio.
Philippe Jaroussky, Jean-Christophe Spinosi & Ensemble Matheus.
歌劇「ティトゥス・マンリウス」RV.738から
アリア「嵐の中で」
ヴィヴァルディ作曲
カウンター・テノール:フィリップ・ジャルスキー
合奏:アンサンブル・マテウス
指揮とバイオリン:ジャン・クリストフ・スピノジ
(4:45)
<Virgin classics 00946 363414 2 2>
ジャルスキー/カレスティーニ〜あるカストラートの物語 ヨーロッパ盤CD 最新作
『ティト・マンリオ』のルーチョのアリア"Fra le procelle del mare turbato"(荒れ狂う嵐の海をぬって)は、作品11第3番の第1楽章のトゥッティの主題と密接な関係があります。有名な「四季」の主題もオペラの序曲などで良く出てきます。これがヴィヴァルディの作曲技法が巧みなことを特長づけることです。
シピオーネは、英雄「スキピオ」のイタリア読みです。モーッアルトも少年時代に牧歌劇として作曲していますから、あわせて楽しんでいただきたいものです。ヘンデルの音楽と、モーッアルトの音楽の類似点をこの頃の作品には感じやすいかと思います。
オペラ・アリアと序曲集 カークビー、ボット(ソプラノ)グッドマン&ブランデンブルク・コンソート(3CD)UK盤
歌劇「シピオーネ」から
器楽曲の抜粋とアリア「揺るがぬ岩肌」
ヘンデル作曲
ソプラノ:エマ・カークビー
合奏:ブランデンブルク・コンソート
指揮:ロイ・グッドマン
(12:10)
<Hyperion CDS44271/3>
「ルーチョ・シッラ」という題名で、モーッアルトもグルックもオペラを書いているポピュラーな題材です。宿敵マンリオを破ったシッラ側から描かれています。
ベレニーチェは、クレオパトラのいとこの女王です。
「シルラ」で聴くのは、パトリツィア・チオーフィのCD。昨日放送されたものと同じ「デュエット集」からの選曲です。チオーフィさんも、めざましい活躍をされています。
今日の選曲は、不動のカークビーさんを挟んで、新星2人の躍進を楽しめました。
Opera Duets: Ciofi(S), Didonato(Ms)Curtis / Il Complesso Barocco ヨーロッパ盤CD
歌劇「シルラ」から
二重唱「あこがれの人よ、あなただけが」
ヘンデル作曲
レピド(ソプラノ)
フラヴィア(メゾ・ソプラノ)
パトリツィア・チオーフィ
ジョイス・ディ・ドナート
合奏:イル・コンプレッソ・バロッコ
指揮とハープシコード:アラン・カーティス
(6:02)
<Virgin veritas 7243 5 45628 2 2>
歌劇「ベレニーチェ」から
アリア「誰があなたを理解するでしょう」
ヘンデル作曲
ソプラノ:エマ・カークビー
合奏:ブランデンブルク・コンソート
指揮:ロイ・グッドマン
(8:42)
<Hyperion CDS44271/3>
歌劇「ウティカのカトー」RV.705から
アリア「あなたの顔がそよ風を感じるのなら」
アリア「もしも戦いの場で」
ヴィヴァルディ作曲
ソプラノ:エマ・カークビー
合奏:ブランデンブルク・コンソート
指揮:ロイ・グッドマン
(15:26)
<Hyperion CDH55279>
オペラ・アリアとシンフォニア カークビー(ソプラノ)グッドマン&ブランデンブルク・コンサート UK盤CD