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音楽だけを聴くのが良いのか? バスチーユのワルキューレ NHK-FMで放送

2010.09.12 Sunday 23:56
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    ライトモチーフの扱いは美しく、なかでも木管楽器の演奏は特筆すべき美しさ。室内楽的な叙情性の際だった音楽だった・・・と、フィリップ・ジョルダンとパリ・オペラ座管弦楽団を称賛しているニュースが充分に浸透していた通り日曜日(2010年9月12日)の午後に、この秋最初の美しい時間を持たせてくれたのがNHK-FM「海外オペラアワー」で放送された、今年6月にパリ・オペラ座で上演されたワグナー作曲、楽劇「ワルキューレ Walküre 」でした。

    指揮はアルミン・ジョルダンの息子。父親譲りを感じさせるほどフランス流のワグナーと言ったら他を凌いでいますよね。一言で言って色彩的でメリハリのある音楽。ワーグナーになじみのないリスナーでも入りやすい音楽造りをしています。

    色々と目にしていた評判通りに満足のいく美しい音楽でした。ジョルダンは第一幕冒頭の嵐のシーンは烈しく速いテンポで責め立てるように進めていて、歌手達の登場を今か今かと待ち焦がれているような演奏でした。主役の2人が登場すると、烈しく早い前奏曲は一転。とてもロマンティックなチェロの独奏で歌手達の歌を引き立てていました。

    第一幕では、ジークムントを歌うロバート・ディーン・スミス、ジークリンデを歌うリカルダ・メルベトの2人共に好調。バイロイト音楽祭での上演でのお馴染みのコンビだけに歌唱は安心して聴けます。見せ場、父親が残した一振りの名剣ノートゥングを手に入れたくだりは感情の高まりに従った烈しい音楽。ロバート・ディーン・スミスはバイロイトでも、ヴェルゼ!ヴェルゼ!と2度の父親への呼びかけをとても長く引っ張りますが、この上演でも同様で尚のこと第一幕の要になっているロマンティックなワーグナーでした。

    バスチーユのワルキューレ 2010 paris
    − 海外オペラアワー −

    ▽フィリップ・ジョルダン指揮による
    ワーグナーの楽劇“ワルキューレ” 

    「楽劇“ワルキューレ”」           ワーグナー作曲
    (第1幕:1時間04分52秒)
    (第2幕:1時間33分46秒)
    (第3幕:1時間09分48秒)
    ジークムント…(テノール)ロバート・ディーン・スミス
    フンディング…(バス)ギュンター・グロイスベック
    ウォータン…(バリトン)トーマス・ヨハネス・マイア
    ジークリンデ…(ソプラノ)リカルダ・メルベト
    フリッカ…(メゾ・ソプラノ)イヴォンヌ・ナエフ
    ブリュンヒルデ…(ソプラノ)カタリーナ・ダライマン
    ゲルヒルデ…(ソプラノ)マージョリー・オーウェンズ
    オルトリンデ…(ソプラノ)ゲルトルート・ヴィッティンガー
    ワルトラウテ…(メゾ・ソプラノ)シルヴィア・ハブローヴェッツ
    シュヴェルトライテ…(アルト)ヴィープケ・レームクール
    ヘルムヴィーゲ…(ソプラノ)バルバラ・モリーヤン
    ジークルーネ…(メゾ・ソプラノ)ヘレーネ・ラナーダ
    グリムゲルデ…(メゾ・ソプラノ)ニコル・ピッコローミニ
    ロスワイセ…(メゾ・ソプラノ)アタラ・シェック
    (管弦楽)パリ・オペラ座管弦楽団
    (指揮)フィリップ・ジョルダン
    〜フランス・パリ・バスチーユ パリ・オペラ座で収録〜  
    <2010/6/26>
    (ラジオ・フランス提供)

    この「ワルキューレ」は今年プレミエをむかえた演出。昨年の「ラインの黄金」に続くギュンター・クレーマーの新演出ですが、こちらについてはかなり問題有りという評価が多くあります。今回はFMのみの放送でしたから第1幕、第2幕が終わったあとの絶大な拍手、ところが第3幕の後のブーイングに演奏は1番良かったのに?と前知識無く聴いていたら思ったことでしょう。

    バスチーユの“ワルキューレの奇行”

    タンホイザーでの全裸の女性たち(薄いストッキングで首までを覆ったもののようでもありましたが、総て透けて見えていました。薄暗い舞台の照明でははっきりとは分からないものでした)に驚いたのが初めてオペラをみるようになった頃。 昨年のマイスタージンガーでは男性が下半身露出していましたね。

    バスチーユのワルキューレでは、ワルキューレ達は乙女と言うことでの白い衣装で統一。第3幕の傷ついた戦士達の中からワルハラに連れて行くのにふさわしい英雄だけを選りだしている場面では、白衣のようにも見えます。 多分にダブル・ミーニングがあるのでしょう。白衣のワルキューレに解放されているのが、全裸の戦士達で皆性器を露出しています。

    takuya123絵無しで何の予備知識も無しに聞いていました。こんな過激な演出だんたんですねー

    と言う反応もあるでしょう。でも演出の意図はわからないし何か衣装を用意すべきかというと、こちらも意味のあるような衣装は必要にない共思えます。全裸で寝ているだけの骸・・・ただ、そう感じれば良いんじゃないかな。ともかくもこの場面での演出に疑問があったとかで第3幕が終わったらブーイングとなったのでした。
    わたしは取り立ててつくじる程のものではないと思うけれども、NHKで映像付きでは放送されるとしてもぼかすんでしょうか?

    “絵無しで予備知識も無しに”聴いた番組リスナーは少なくはなかったとは思います。今回のワグナー演奏は日本のワグネリアン(ワグナー音楽信望者)には満足の出来る音楽だったかどうかは、ワグナーの音楽に求めるものが作品によって違うようですけれど納得させられるものではなかっただろうというのが多くのレビューに共通しています。でも、わたしは今回のワグナーは色彩的で屈託がない。カジュアルに楽しめる“ワルキューレ”の音楽だったと喜んでいます。[ JUGEMテーマ:オペラ ]

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