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《バロックの森》フルートが活躍するバロック名曲①

2011.01.24 Monday 06:11
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    土曜、日曜日が『リクエスト・ア・ラ・カルト』で長い事続いてきたNHK-FMの『バロックの森』。平日のお勉強的な内容とのコントラストで、楽曲の詳しいお話しではなくて思い出話やナビゲーターさんの日常を伺わせる話は別な一面で面白かった。家庭菜園をされていたようで、朝に遊びに来る野鳥の話題など大好きでした。リクエスト・ア・ラ・カルトが日曜日だけになったのは、リスナーからのリクエストが減っているのか、昨日久し振りに日曜日の放送を聴いていたのですけれどもリスナーさんの思い出話なども少ないのでしょうか。

     

    Singing Boy with a Flute by Frans Hals, 1623-1625 via backtoclassics.com

    わたしが聴いた時がたまたまの事かも知れないけれども、少々がっかり。前任者の降板理由がそこにあったのか、担当が変わってからの事なのかしら。

    さて、今週は"テーマ"がない。土曜日の曲目も未定の様子。いずれもフルートが活躍する有名な楽曲中心ですから、フルートにかかわるお話が聞けるかも知れません。

     

    バロックの森 2011年1月24日月曜日、午前6時 NHK-FMで放送。

    番組案内:大塚直哉

    ヘンデルが作品1として出版した意欲作を集めた曲集です。細かな指定は演奏者に委ねていたバロック時代ですが、ヘンデルは演奏する楽器の指定まで演奏者の判断にまかせてしまいました。裏を返せば、どんな楽器を演奏しているとしても楽譜を買わせたい。売れるために敢えて楽器の指定はしなかったと、商魂したたかなものも感じますが楽器が何で演奏されても良いような音楽を作曲するのはヘンデル故の技量とも言えます。"どうだ。オレの作曲能力は!"と自慢しているようです。さりとて何も指定していないとそれこそ楽譜出版業者が困惑してしまう。その他の楽器、なんてジャンルに楽譜を放り込まれてしまっては元も子もないのでベストな組み合わせの指定はされています。

    アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックを、ここではリチャード・エガーが統率して録音しています。録音は2007年9月。2枚組のCDで、2種類の出版譜とヘンデルの手稿譜を参考にして演奏。とにかくもエガーのほれぼれとするような装飾で奏でられるチェンバロに包まれて、リコーダーのレイチェル・ブラウン、オーボエのフランク・ドゥ・ブルイン、ヴァイオリンのパヴロ・ベズノシウクらソリスト陣が気持ち良くヘンデルの音楽を歌いあげています。2枚を通して聴くと多少冗長さを感じるので、1日1曲の愛聴を薦めます。長年楽しめます。CD評価:★★★★

    「リコーダー・ソナタ ハ長調 作品1 第7」 ヘンデル作曲 (11分50秒)
    (リコーダー)レイチェル・ブラウン
    (チェンバロ)リチャード・エガー
    <Harmonia mundi HMU 907465.66> 
    放送で使用されたCD 12 Solo Sonatas Op 1
    mp3アルバムの試聴、ダウンロード:Handel: 12 Solo Sonatas Op. 1

     

    試聴はこちらからも出来ます。1997年11月30日発売。「宗教的合唱曲集」と一緒に聴く事が出来る「十字架上のイエス、7つの言葉」はマウエルスベルガーやユルゲンスの歴史的名盤に一矢を報いた稀有なる名盤。と言いたいのは、これまでのシュッツの録音にはどうも演奏家たちはバッハ以上に畏怖を感じていたとしか推測できません。ここに来て日本の最高の合唱団体が異質なシュッツを投じました。時は20年も前のレコーディングでしたが、反発を受けることなく今でもカタログに残ると言う事はたとえ言葉の発音的には歴史的名盤たちには及ばないけれども聴いていて心地良いからでしょう。言葉をかみしめるシュッツの辛辣な音楽から、シュッツの旋律の美しさを気づかせてくれる録音でした。わたしは自分と向き合いたい時にはマウエルスベルガーの録音。瞑想の時間を漂いたい時にはバッハ・コレギウム・ジャパンの録音を聴いています。CD評価:★★★。

    「“宗教的合唱曲集”から」 シュッツ作曲

    • 言葉は肉となって、わたしたちの間に宿られた (3分18秒)
    • まず雑草を集めよ (1分30秒)
    • 慰めよ、わたしの民を慰めよとあなたたちの神は言われる (3分32秒)

    (合唱、演奏)バッハ・コレギウム・ジャパン
    (指揮)鈴木雅明
    <BIS BIS-CD-831/832> 
    放送で使用されたCD 国内仕様盤:シュッツ:宗教的合唱曲集 SWV 369-397 イエス・キリストの十字架上の七つの言葉
    海外盤:Geistliche Chormusik

     

    上品な音色のルセのクラヴサンを聴いてから、ラモーやクープランが楽しめるようになりました。クープランの録音はハルモニア・ムンディからの録音ぐらいでしか楽しんでいなかったのですがフランス・バロック時代の音楽が仰々しいものではなく日常の中にとけ込んでしまえる自然な音楽だったと分かった事は嬉しい事でした。幾度も再発売されてきていますが、名演ひしめく中もっと健闘して欲しい録音です。写真は1996年発売時のデザインです。CD評価:★☆

    「“新しいクラヴサン曲集”から」 ラモー作曲

    • 異名同音 (8分47分)
    • エジプトの女 (3分12秒)

    (クラヴサン)クリストフ・ルセ
    <ユニバーサル UCCD-2012> 
    放送で使用されたCDは国内盤。2008年9月17日の再発売盤で現在製造中止の様子です。 タンブラン~ラモー:クラヴサン曲集

     

    クラシックのCDらしからぬリーフレットのデザインで、日本国内では売れにくい印象があります。イル・ジャルディーノ・アルモニコの演奏のヴィヴァルディやバッハはテレビ番組のBGMや、深夜の音楽ミニ番組で聴く機会が多いので演奏の人気は良いです。2000年頃までのたくさんの録音がリリース。テルデックがレコード販売から撤退して、音源の販売をワーナーに委ねた事でクリスマスなどギフトシーズンには毎年何度もセットを変えてボックス盤がレコード店等に並んでいます。ワーナーは数年ごとに、ベストシリーズと銘打って50枚、100枚と言った1枚1,000円の廉価なクラシックCDを登場させていますが、このイル・ジャルディーノ・アルモニコの11枚組のボックスは、ギフトシーズンには4,000円もしません。プレスはベストシリーズよりもしっかりしています。CD評価:★★☆

    「ブランデンブルク協奏曲 第6番 変ロ長調 BWV1051」 バッハ作曲 (16分27秒)
    (演奏)イル・ジャルディーノ・アルモニコ
    <ワーナー 2564 63264-2> 
    放送で使用されたCDは11枚組、84曲入りのボックスセットです。テルデックプレスでもリリースされています バッハ:ブランデンブルグ協奏曲〔全曲〕

     

     

     

     

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