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The deadline for appeal in the Noriko Sakai (38) case passed on Tuesday night, finalizing the 18-month sentence (suspended for 3 years) that she received on November 9. Although the trial is over, the case is still on the media's mind, and an upcoming movie will extend the story for at least a couple more months.
Film distributor Psydirec announced that shooting has already started for a movie titled "Setsuna," a semi-documentary about the Sakai scandal. Masao Kasahara is directing the picture, which is based on the book "Sakai Noriko: Kakusareta Sugao" by entertainment reporter Masaru Nashimoto. The lead actress is said to be a former top star of the Takarazuka's Snow Troupe, though the specific name has not yet been publicly revealed.
"Setsuna" is expected to be released in January 2010.
11月23日に、このオフィシャルブログへのアクセス総数が5万カウントと成りました。そしてその5万人ちょうどが誰あろうわたし自身でした。
このカウンターをスタートさせたのは、ブログを書き始めて月日が経過していましたのでブログを書き始めてからのカウントでないこと、時々カウントされていないこともありましたけれども、目安としても五万回もページを開かれたことはとてもうれしいものです。わたしのブログを可愛がってくれていることに感謝致します。
このブログヘッダーのデザインはとても気に入っていて、長いことそのままでしたけれども年末と年始を機会にそろそろ新しいデザインを考えているところです。
このブログはずっとずっと継続をすることを決めていますけれども、いろいろと変化をしていくことでしょう。わたし自身を表現する一番勢いのあるものにしていきたい。クラシック音楽を楽しみはじめたのは、幼稚園の音楽教室がきちんとしたはじまりだと思います。
クラシック音楽が好きなようだからと、テレビでカラヤンの指揮した映像が放映された時に、母が教えてくれて食い入るように見たことはとても大きな体験になりました。カラヤンのベートーヴェンやチャイコフスキー、ブラームスの全交響曲を映像化したものは、楽器のアップが多用されていて演出方の不自然さを良くいわれているものですけど、音楽は事前にレコードの為に製作されたものを使っているものですし、小学生のわたしには楽譜を映像化したような演出は、楽器の姿、演奏の仕方、その音色が分かり易くてとても助けになるものでした。
クラシック音楽に親しむことには、鳴っている楽器を認識することが最も良いことではないかと考えています。吹奏楽部にわずかの機関ですが所属したことも良いことでした。女の子が小さい時から遊ぶおままごとも、料理をすることへの良い経験と成るようなものでしょう。
わたしがおままごとをし始めた頃、育った家がちょうど建て替わって台所も新しくなったので、母がお嫁入りする前からあった道具はわたしのおもちゃになっていきました。お鍋、まな板、包丁。母が包丁の刃をとって与えてくれたものでしたけれども、一番最後の道具でした。母のお手伝いをして、泥団子の容量でおだんごを作ったり、おにぎりを手伝うことから始まって卵焼きの作り方を教わったのが小学四年生ぐらいでしたけれども、その時まではコンロに火をつけることは禁止されていました。
お買い物についていくのが一番楽しみで、野菜の新鮮なものを選ぶことを教わることが出来ました。要領が良くないので、料理は手際が悪かったり焦がしたりしていましたけれども、お買い物だけは自信がありました。良く見比べることよりも、わたしの前に選んでいるおばさんの様子を眺めていて、直感で選んでいたのですけれども母に良い野菜を選ぶのが上手だと褒められたことは自信と成りました。
今でも調味料のバランスはしっかりしたレシピを出来るわけではありませんけれども、作ってあげる事への歓びを感じたのも中学生の頃。美味しいと言って貰えることは嬉しいこと、でもそれだけではだんだんうんざりしてくるのがわたしの性分。頃合いの良い注意は難しいけれども、伸びる為に大切なことだと思います。
写真はTwitterが、55,000ポストになった時にPhotoshopで加工したものです。このブログの次の目標は、55,000カウント。何でも新しい扉を開くことが出来ると自信を持った中学生の頃の写真は、励みになっています。
怪我をしないかと見ているとはらはらするからと、母に甘えてばかりでしたので本の基本的なこと。炒め物やシチューや焼き魚はわたしがつくったものが塩加減も煮え具合も良いからと、作らせてくれて慣れていきましたけれども、わたし自身が目や鼻、そして耳で感じて好みの火加減にしていただけのことです。料理をきちんと学んだわけでもないので料理番組を見るぐらいで、わたしなりの工夫しているだけ。音楽も同じに、クラシック音楽の隙間にジャズ、ロックが混在しています。
クラシックの話を書いていると、肩紐が落っこちるように隙間からぽろりとポップスが出てきたりしますので最近「こばとらじお」を作りました。訪問者も順調で、このブログの訪問数を追い越してしまうかも知れません。[ JUGEMテーマ:10年後に自分はどうなっている? ]
SLEEP WALKER,quasimode,JAZZ JUICE
フィルターレコード (2007-05-09) |
LORI FINE,Kentaro Takizawa,DJ KAWASAKI,DAISHI DANCE,FreeTEMPO,Mondo Grosso,Yukihiro Fukutomi,m-flo,Sugiurumn,Zazzbuckets,Cosmic Village
Columbia Music Entertainment,inc.( C)(M) (2008-06-25) |
グールド(グレン),バッハ
SMJ(SME)(M) (2008-11-19) コメント:坂本龍一さんが夢中になった1955年のモノラル録音。1952年生まれの坂本さんが中学生の時には、ビートルズのレコードもステレオ録音で発売されはじめた時期。リアルタイムで影響を受けられたわけでもないことを記憶にとどめて聴いて欲しい。 |
ゼンフ・スタジオ,バッハ
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル (2007-03-21) コメント:グールドの録音には音楽が記憶されている。至極当然なこと?・・・グールドの鼻歌を取り除いて再創造されたゼンフスタジオ版。グールドの演奏評価の参考資料としてはステレオ再現されていて聴きやすい音源。 |
グールド(グレン),ベートーヴェン,バード,スクリャービン,ベルク,ブラームス,ウェーベルン,シェーンベルク,シベリウス,ヒンデミート,バッハ
SMJ(SME)(M) (2008-12-24) コメント:坂本龍一さんがセレクトした二枚組には、バッハのピアノ曲は選ばれていません。バッハが編曲して、グールドが録音した時期ではまだバッハのオリジナルだと思われていた「ベニスの愛(1970年イタリア映画)」を選ばれているのが興味深い。 |
グレン・グールドの「ゴールドベルク変奏曲」が最初に発売されたのは1955年。もう55年も前の音楽であると考えなくてはいけないのではないでしょうか。
バッハがこの「ゴルトベルク変奏曲」を作曲したのは1740年頃(初版出版は1742年)。その楽譜の解釈、演奏方法も50年間の間にとても変わりました。バッハの独奏ピアノ曲を演奏したものとしてではなくて、その楽譜からインスピレーションを受けてバッハに捧げられた音楽だという認識をこの録音から持っても良い時間が経っていわしないかと、わたしは考えています。
「ゴールドベルク変奏曲」のお薦めはと尋ねられて、わたしはグールドをあげることはありません。でも、嫌いなわけではありません。どう思うかと尋ねられれば、数多いクラシック演奏の中では特別なものだと最初に断った上で話しを進めます。
お薦めのピアノ演奏家はと尋ねられても、グレン・グールドをあげることはありません。でも、グレン・グールドのレコードを聴くと数多いことを再発見させられています。映像も容易に見る機会の増えた現在、グレン・グールドがバッハを演奏をしている様子を見ることも出来るようになった現在、いろいろと多くのことを教えてくれます。
グレン・グールドのレコードはどれも面白いものです。でも昔からクラシックのレコードという意識はありませんでした。レコード産業を牽引した意義深いもので、閉じこもってレコーディングにふけったグレン・グールドなのにカナダでは英雄同然の扱いがされています。レコード産業の世界では、ヨーロッパ、カナダ、アメリカと言えるほどの重要な生産国ですから、カナダで製造されたグールドのレコード、CDは世界中にたくさん販売されています。グレン・グールドは、クラシックのピアニストと言うよりもソロ・ピアノ曲を熱心にレコーディングした、レコード業界への貢献者と決めつけたいほどの思いを、わたしは持っています。[ JUGEMテーマ:なんかとっても誰かに勧めたい音楽。 ]
グールド(グレン),ブラームス
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル (2004-11-17) コメント:パッチワークのような作業で完成された最初の「ゴールドベルク変奏曲」に出発してデジタル技術の登場でどれほどリラックスした演奏をグールドは楽しんだことでしょう。コピー&ペーストのような自然な音のオーバーレイが音楽ファンも満足させる一枚に結実しています。 |
グールド(グレン),バッハ
SMJ(SME)(M) (2008-12-24) コメント:レコード史、バッハ演奏史に不滅な録音。アナログレコードで聴く機会がない愛好家にはブルースペックCDでも楽しめる時代になりました。グールドも録音したその音に迫る再生が出来ることが望んでいたものでしょう。 |
シベリウス,ベートーヴェン,カラヤン(ヘルベルト・フォン),グールド(グレン),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル (2008-05-21) コメント:カラヤン対グールド。レコード録音に理想を求めた2人の男たちのピアノとオーケストラでの生の対話。優れた演奏の数多い二曲ですが、カラヤンらしからぬ録音の1つ。ピアニストでもあったカラヤンには何かの刺激があったのでしょう。 |
たまには役立つことをつぶやきたいシリーズ。ラスト。ちょっとクラシックも聴いてみようかなという人におすすめのソロピアノアルバム。グレン・グールド「ゴルドベルク変奏曲」
上の引用は、Twitterフレンドのつぶやき。相手を特定せずにオープンなものでしたから、他のTwitterフレンドの中にReTweetをみつけましたので、他にももっとReTweetされていったことでしょう。クラシック音楽の中でもソロピアノ曲は親しみやすいものでもありますし、リラックスできる音楽として良く勧められています。Twitterフレンドのつぶやきをきっかけに、グレン・グールドが「ゴルトベルク変奏曲」をレコード発売した時代も思い起こしてみました。
バッハのピアノ曲の中でも、1時間前後で楽しむことが出来る「ゴルトベルク変奏曲」は、不眠症に悩むカイザーリンク伯爵の為に演奏する音楽を伯爵に仕えていたゴルトベルクがバッハに作曲をお願いして書いてもらったものです。毎夜を伯爵と共にする従者の疲れを癒した音楽が、不眠症を解消する音楽と紹介されるようになっていたり、伯爵の名前がゴルトベルクと大きく過っている文章も目にすることがあります。クリスマスのシーズンになると、タワーレコードなどでリラックスできるクラシック音楽として良く案内されているグレン・グールドの「ゴルトベルク変奏曲」ですけれども、そればかりが影響しているとは思いませんが前々から気に掛かっていたこと。
一寸クラシックでも聴いてみようかなと思って手に取るには最も危険なのが、グレン・グールドが演奏している「ゴルドベルク変奏曲」のCDです。
初心者に勧めるような評価をされていることが多い一枚で、きっと今年の暮れのタワーレコードなどのクラシックCDのコーナーに並んでいることでしょう。
毎年のように国々で新しいエディションがプレスされて、ギフトシーズンには山積みで目をひくバナナみたい。
グレン・グールドの録音を聴いてバッハのゴルドベルク変奏曲を、「はは〜ん」こういう曲なのだねと固定概念を持っただけで終わらせてしまう怖さがある。その前にクラシックのピアノ曲の音をこういうお粗末なものだと思われてしまうと、その先の展開が望めなくなります。
グレン・グールドのバッハ演奏。ピアノでバッハを演奏した録音と、一般のクラシック音楽に親しみが薄い人にはわかりにくい言い回しではありますけれども、この「ピアノでバッハを演奏」することに一石を投じた、バッハ演奏史、レコード録音の歴史の中ではエポックな事ではあるのですけど、クラシック音楽を楽しんでいる愛好家が日頃グールドのことは頭にないことを一般的に理解していて貰いたいものです。
グレン・グールドが最初に「ゴールドベルク変奏曲」でセンセーショナルに登場したのは、モノーラル録音の完成時期。英デッカではステレオ録音がテストケースから実売へと転換した時期で、マーキュリーからは最初のステレオレコードが発売されました。
グレン・グールドはそれまでに、カラヤンやバーンスタインとの共演でライブ演奏のプリンスでした。その日に使うピアノを決める為に会場に五台のグランドピアノを運ばせて、どれを使うのかを決める為に演奏を待たせるという当時の演奏家にはあるまじき、奇行は演奏に共感するしないにかかわらずに、グールドという存在を定着させることになりました。
若いグールドのライヴの演奏はそれこそ評価の高いもので、音質は万全ではないですけどグールドを楽しむにはライヴ時期の録音に関心を持って貰いたいものです。
時代はレコード産業がクローズアップ。米CBSと契約したグールドは、CBSスタジオに入り浸ることになってライブ演奏をキャンセルしてしまいました。グールドはバッハの楽譜から、当時最高の演奏解釈を導き出しました。
その結実が、名盤「ゴルドベルク変奏曲」。ゴールドベルク変奏曲は晩年のバッハがチェンバロの為に作曲しました。グールドの時代にもチェンバロはありましたけれども、モダン・チェンバロといわれるものでグールドはバッハの楽譜通りに演奏できないことから、スタジオワークにその理想を見いだしたのです。
両手10本の指で楽譜通りに再現する為に、何度も同じ箇所を録音してブレンドして完成させました。いわゆるミキシングが生み出した演奏であって、その音はべったりとしていてピアノ録音のふくよかさは、この「ゴールドベルク変奏曲」からは楽しめません。
バッハがこの、ゴールドベルク変奏曲を演奏する為に意識していたのは二段鍵盤でしたから、鍵盤が一段しかないピアノや、ほとんどのモダン・チェンバロで演奏できないのは今では至極当たり前のこと、二段鍵盤でその後に多くの録音がありますから、グレン・グールドの演奏を今では聴くまでもなく優れた録音で聴けるわけです。
わたしはこの「ゴールドベルク変奏曲」を初めとするバッハ演奏は、グールドの録音は参考とするには良い材料でしかないと考えています。グールドを楽しみたい向きにはバードやギボンズを録音したものをお薦めします。
そして、「ゴールドベルク変奏曲」をグレン・グールドが演奏したものが複数あることも忘れないで下さい。最初のモノラル録音。そして晩年のステレオ録音。このステレオ録音について触れられ損ねているのが、当時のレコード事情を見落としているところです。
CBSは最もCD発売に積極的でした。その為にグールドはデジタル録音で、「ゴルドベルク変奏曲」に再び挑みます。然しこの当時デジタル録音でのミキシングは出来ませんでした。その為に、レコーディングにはデジタルとアナログが併用されていて、最初にレコード発売された時にはアナログ録音したものをマスターに使用しています。
故に80年録音の「ゴルドベルク変奏曲」には、2つのバージョンが存在します。
最後に、グールドが米CBSとレコード契約をした時代は、今とは違って演奏家の意向より先に、レコード会社のリリース・スケジュールが先に決められていました。エンジニアの契約、給料の試算、プレス工場のスケジュールがその理由です。
年に何枚録音するようにという約束は、グールドがバッハのピアノ曲、モーツァルトのソナタ集を録音すると決めた事と関わりないとは言えないとわたしは推察しています。
バッハのゴルドベルク変奏曲はレコード一枚に収まりますけど、その後「イギリス組曲」、「フランス組曲」を録音。それらはレコード三枚組になります。この2作品を録音することだけで年間リリース契約の6枚分を消化することが出来ます。
グールドの演奏しているモーツァルトのソナタ集は、とても演奏速度が速いものですけれどもLPレコード一枚に一曲でも多く録音して、他の演奏家のレコードよりもお得感で売りたかったのではないでしょうか。
グレン・グールドをデジタルの良い録音で聴きたいのでしたら、「ゴルドベルク変奏曲」よりもブラームスのCDが幾段も優れています。
「一寸クラシックのソロピアノアルバム」でも、と思われる向きにはこちらをお薦めします。[ JUGEMテーマ:クラシック音楽 ]
note native,costa,fany,Natsuko Tamaki,KARLOF,Yoske Kakegawa,saiko,Tomoyuki Tajiri,Hiroshi Nakamura
RAINBOW ENTERTAINMENT (2008-02-06) |
オムニバス,WORLD SKETCH,note native,DJ KAWASAKI,DAISHI DANCE,yuma,Mary,青木カレン,Immigrant’s Bossa Band,arvin homa aya,DJ KANBE
Grand Gallery (2009-10-07) |
クリスティ(ウィリアム),リュリ,レザール・フロリサン
ワーナーミュージック・ジャパン (2002-08-21) コメント:太陽王の為にリュリが書いたオペラから、ダンス音楽だけをつなげたすてきなアルバム。知られている曲は耳にしないかも知れませんけれども、ベルサイユ宮殿の中で国王も浮かれて舞台で楽しんだという世界に浸れる優れた演出の一枚です。わたしの愛聴盤。 |
クラシック音楽の中でもバロック音楽は多様性に溢れています。クラシック音楽というスタイルが形成されるのはモーツァルトの時代以降。王室、貴族の楽しみから庶民の嗜みへと移る過程で形式を統一されていって様式化されまとめられていきました。
生活習慣の中に馴染んでいった欧米とは異なって、明治時代になって教養として入ってきた日本では今ひとつふたつ敷居の高い扱いはこれからも変わらないことでしょう。
クラシック音楽に親しんでいくほどにバロック音楽は面白さが変わっていきます。誰もが一時期的にはバロック音楽をきくことからは離れてるもののようで、何かとつかみ所がない部分が出てくるのです。
今週の『バロックの森』で取り上げられていた“シャコンヌ”と“パッサカリア”もその1つ。ここで教養的に延長線を保とうとするのではなくて、モーツァルトまではバロック音楽としてひとくくりに聴くことができれば楽しい部分が見えてくるのではないかと思います。ベートーヴェンからの音楽を一般的に言うところのクラシック音楽と受け止めてしまえば、事は簡単なのですけどモーツァルト・イコール・クラシック音楽として初心者はそこで足踏みをしてしまうのが多い。
クラシック音楽を聴き始めの愛好家がバロック音楽に親しみやすいのは、音楽の多くの部分が舞曲が変化したものだからでしょう。バロック音楽の時代は王族、貴族がパーティの為に演奏させたものと、教会内で演奏された音楽は二分するものでしたから、バロック音楽のどちらかというと大きく占めている教会音楽よりも舞曲を数多く楽しむだけでもすてきな時間を過ごすことが出来ます。
バロック音楽はクラシック音楽のある時期のものとは言っても、150年にわたる期間(1610年から1760年頃まで)を指します。ベートーヴェン(1800年前後)以降、現代音楽(1910年頃から)と呼ばれる期間までと同じくらいに膨大です。
テーマを絞って体系的に聞くことは全体を把握をする助けになることは確かですけれども、つまみ食いのような今週の選曲をみつけては聞くことは楽しいことです。バロック音楽の宗教音楽の方は、シューベルト以降、ベルリオーズやブラームス、フォーレを楽しむようになれば成るほどに省みる必要が出てきますので、その時に数多くのバロック時代の宗教音楽に親しみましょう。
ご案内:赤塚健太郎
今週は、バロック時代のさまざまな舞曲に焦点を当ててお送りします。
月曜日は、イタリアやフランスで書かれたさまざまなパッサカリアを聴いていただきます。パッサカリアは一定の低音旋律や和声進行に基づく変奏曲形式の舞曲で、バロック時代に大変好まれていました。特にフランスでは、歌劇の中の重要な場面で、しばしば大規模なパッサカリアが登場します。そうした例の代表的なものとして、リュリの歌劇「アルミード」の一場面をお送りします。
2009年11月16日(月)
(副題:さまざまな舞曲(1)―パッサカリア)
パッサカリアによる100のパルティータ
フレスコバルディ作曲
チェンバロ:ピエール・アンタイ
(10:40)
<Astree E 8585>
パッサカリア
マリーニ作曲
合奏:エスペリオンXXI
指揮とヴィオラ・ダ・ガンバ:ホルディ・サバール
(5:44)
<Alia Vox AV9820>
組曲 ロ短調 作品4
オトテール作曲
フラウト・トラヴェルソ:フランク・トゥンス
フラウト・トラヴェルソ:マルク・アンタイ
(14:23)
<Accent ACC 21149>
歌劇「アルミード」から 第5幕の抜粋
リュリ作曲
ルノー(カウンター・テノール):ポール・アグニュー
アルミード(ソプラノ):リナ・シャハム
カウンター・テノール:シリル・オヴィティ
合唱と合奏:レザール・フロリサン
指揮:ウィリアム・クリスティ
(16:42)
<Erato 0927-44655-2>
火曜日は、アルマンドをテーマにお送りします。アルマンドとは「ドイツの」といった意味の言葉で、ルネサンス時代から踊られ、演奏されてきた舞曲です。しかしバロック時代になると踊りとしての実態は失われ、器楽曲の一種となっていきました。この日は、さまざまな性格やテンポを持つアルマンドを聴いていただきます。さらに18世紀になってから広まっていった新しいタイプのアルマンドもお送りしましょう。
2009年11月17日(火)
(副題:さまざまな舞曲(2)―アルマンド)
「クラヴサン曲集 第1巻」の「組曲ハ短調」から アルマンド
デュフリー作曲
クラヴサン:ウォルフガング・グリュクサム
(6:09)
<ORF CD 254>
アルマンド
カンプラ作曲
合奏:アンサンブル・リ・エ・ダンスリ
指揮:ピエール・セシェ
(1:32)
<STIL 1405 SAN 81>
「クラヴサン曲集」から 組曲 第6番 嬰ヘ短調
ガスパール・ル・ルー作曲
クラヴサン:クリストフ・ルセ
(9:05)
<L'oiseau-lyre 443 329-2>
「ヴィオール曲集 第4巻」の「異国風趣味の組曲」から
アルマンドの主題とジーグのバス
アルマンド「気まぐれ」
アルマンド「風変わり」
アルマンド「壮麗」
マレー作曲
ヴィオール:ホルディ・サバール
ヴィオール(通奏低音):フィリップ・ピエルロ
テオルボ:ハビエル・ディアス・ラトーレ
クラヴサン:ピエール・アンタイ
(10:58)
<Alia Vox AVSA9851 A+B>
組曲 ニ短調
バルトロッティ作曲
バロック・ギター:ラファエル・ボナビータ
(19:33)
<Enchiriadis EN 2008>
水曜日は、さまざまなシャコンヌをお送りします。シャコンヌは、パッサカリアと同様に一定の低音旋律や和声進行に基づく変奏曲形式の舞曲です。バロック時代の音楽家達の中には、シャコンヌとパッサカリアを区別しようと試みた人たちもいましたが、両者を厳密に区分することは困難です。
2009年11月18日(水)
(副題:さまざまな舞曲(3)―シャコンヌ)
シャコンヌのアリア「恋のリラにのせて」
メールラ作曲
ソプラノ:鈴木美登里
合奏:アントネッロ
(8:32)
<ナミ・レコード WWCC-7377>
歌劇「エベの祭り」から
序曲
シャコンヌ
ラモー作曲
管弦楽:18世紀オーケストラ
指揮:フランス・ブリュッヘン
(7:25)
<Glossa GCD 921103>
トリオ・ソナタ ロ短調
ドルネル作曲
フラウト・トラヴェルソ:ウィルベルト・ハーツェルツェト
フラウト・トラヴェルソ:ブライアン・ベリーマン
ヴィオール:ヤープ・テル・リンデン
クラヴサン:ジャック・オッホ
(8:06)
<Glossa GCD 920806>
ヴィオール組曲 第1番 ホ短調
フランソア・クープラン作曲
ヴィオール:ヴィーラント・クイケン
ヴィオール(通奏低音):上村かおり
クラヴサン:ロベール・コーネン
(23:11)
<Accent ACC 9288 D>
木曜日は、サラバンドをテーマにお送りします。サラバンドはゆったりとした3拍子の舞曲で、2拍目に重みがかけられる独特のリズムを持つとされます。しかしバロック時代には、踊りとしても、器楽曲としても、実際にはさまざまなテンポや性格を持つサラバンドが存在しました。中には、変奏が複数つけられた大規模なサラバンドも見られます。そうしたものの例として、ガスパール・ル・ルーの組曲に収められたサラバンドを聴いていただきましょう。
2009年11月19日(木)
(副題:さまざまな舞曲(4)―サラバンド)
「ハープシコード組曲 第2巻」から
組曲 第4番 ニ短調
ヘンデル作曲
ハープシコード:オリヴィエ・ボーモン
(8:12)
<Erato 0630-14886-2>
二重奏曲 ハ長調
ロック作曲
ヴィオラ・ダ・ガンバ:ジェローム・アンタイ
ヴィオラ・ダ・ガンバ:上村かおり
(4:15)
<Virgin veritas 7243 5 45323 2 0>
「ヴィオール曲集 第2巻」の「組曲 ホ短調」から
前奏曲
アルマンド
サラバンド
スペイン風のサラバンド
パッサカリア
マレー作曲
ヴィオール:ホルディ・サバール
ヴィオール(通奏低音):フィリップ・ピエルロ
テオルボ:ロルフ・リスレヴァン
テオルボとギター:ハビエル・ディアス・ラトーレ
クラヴサン:ピエール・アンタイ
(13:21)
<Alia vox AV 9828>
「クラヴサン曲集」から
組曲 第7番 ト短調
ガスパール・ル・ルー作曲
クラヴサン:クリストフ・ルセ
(21:40)
<L'oiseau-lyre 443 329-2>
金曜日は、フォリアを集めてお送りします。フォリアはイベリア半島起源の変奏曲形式の舞曲で、速いテンポと激しい性格を持つ踊りとしてヨーロッパ中に広まりました。しかし17世紀になるとフランスで荘重な踊りへと洗練されました。そうした新しいタイプのフォリアもバロック時代後半にはヨーロッパ中で流行しましたが、その例をいくつか聴いていただきましょう。荘重な雰囲気を持つに至ったフォリアですが、変奏が進む中ではかなり激しい表現もみられ、また楽器の特徴を生かした技巧的な変奏も現れます。
2009年11月20日(金)
(副題:さまざまな舞曲(5)―フォリア)
スペインのフォリアによる12の変奏曲 Wq.118-9
エマヌエル・バッハ作曲
チェンバロ:ワルデマー・デーリング
(7:55)
<Dabringerhaus und grimm MDG 605 0100-2>
「ヴィオール曲集 第2巻」から
スペインのフォリア
マレー作曲
ヴィオール:パオロ・パンドルフォ
ヴィオール(通奏低音):グイド・バレストラッチ
テオルボとギター:トマス・ボイセン
テオルボとギター:ドロレス・コストヤス
クラヴサン:ミッツィ・メイヤーソン
(17:18)
<Glossa GCD 920406>
バイオリン・ソナタ 「フォリア」
アルビカストロ作曲
バイオリン:マンフレード・クレーマー
チェロ:メルセデス・ルイス
チェンバロ:ミヒャエル・ベーリンガー
(11:48)
<Alia vox AV9844>
バイオリン・ソナタ ニ短調 作品5第12 「フォリア」
コレルリ作曲
バイオリン:ステファノ・モンタナーリ
合奏:アカデミア・ビザンティーナ
指揮とチェンバロ:オッターヴィオ・ダントーネ
(11:01)
<Arts 47724-8>
ジャクリーン ネイヴィン
ハーレクイン (2009-11-01) コメント:ハーレクインから新刊案内が来ていました。ジャクリーン・ネイヴィンさんの新作が出たのかしらと期待したのですけど、文庫版になってのラインナップ入り。暫く新作の情報を聞かないのですけど、お元気なのかしら。 |