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遠くからゴロゴロと聞こえてきたので、雷鳴が録れるかPCMレコーダーを回して取ってみました。録音レベルは予想が出来なかったので標準の設定です。少し大きな音で再生しないとわかりづらいかも知れません。でも歪み感はなく録れています。録音を止めてすぐに稲妻が落ちてくるのが見えました。夏に稲妻が走っていた辺りと同じなので、雷の道になっているのかも知れません。
写真は落雷が落ち着いて、雨も上がった間を見て撮影しました。遠くにサイレンが聞こえていたので落雷で停電か火災があったのでしょうか。一昨日の雷では阿蘇の信号に落雷があって、JRのダイヤが1時間ほど混乱したという事です。
録音は16ビット、CD並みのWaveデータですが配信のためにmp3ファイルにしたら小さい音と大きい音が圧縮されてダイナミックレンジが狭くなるから雷の音がはっきりしてますね。録音確認では随分音量を上げなくてはいけなかったので心配しました。そしてCDの音楽が、mp3だと5分の1ほどの音質しか楽しめないことも自然音で比較すると分かりやすいものですね。[ JUGEMテーマ:今日、こんなこと、あんなこと、あった。 ]
豊肥線 落雷で信号トラブル28日昼ごろ、JR豊肥線の阿蘇駅で、落雷の影響により信号機が故障し、一時運転を見合わせました。 28日正午前、JR豊肥線の阿蘇駅で、落雷があったあと、信号機が赤のまま青に変わらなくなりました。 このためJR豊肥線は熊本県内の肥後大津駅と宮地駅の間でおよそ1時間半にわたって運転を見合わせました。 阿蘇駅によりますと、大きな雷の音がした後に駅の事務所にある構内のアナウンスをする装置から火花が散り、列車が来ていないのに列車の到着を知らせるアナウンスが流れて遮断機が下りるなど、誤作動が相次いだということです。また駅から20メートルほど離れた信号機を制御する「リレー室」と呼ばれる施設から煙が上がっていたということで、JR九州熊本支社では、落雷の影響で信号機を制御する装置がショートしたことが原因とみて職員が復旧作業にあたり、28日午後1時半すぎに運転を再開しました。
12月28日 17時50分
初夜権をめぐる喜劇仕立ての「フィガロの結婚」の上演を、当時の貴族に反発されたモーツァルト。どちらが道徳的なのかという問題は、オペラだと中学生でも観劇して良い日本は面白い。ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」も喜劇仕立て。マイスタージンガーを"名歌手"とも邦訳しています。美少女エヴァの結婚相手を、歌合戦で競い合うものだけれども賞品にして良いのでしょうか、そもそも。
このオペラには実在したと言われる伝説の吟遊詩人、ワルター・フォン・シュトルチングが登場するように歌、音楽とはどういうものであるべきかという生真面目なテーマも軸になっているところが、パロディや2級オペラにされて時空のゴミにならなかったのでしょう。ナチス・ドイツの援護射撃で芸術演劇の粋に押し上げられた面もあるでしょうけれども初期の作品はともかく、熟年になってから作曲した10作品ほどのオペラ作品が総て現在のオペラ座での演目に欠かせないってワーグナーの設計は見事です。
ワグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」は、元気盛りの青年と熟達の店主のどちらを美女が選んだかというオペラです。純血という考え方は、ナチスのアーリア人政策に呼応したのでしょうか、でもその判断はそれぞれ。良妻賢母に対する印象って、日本では明治維新になってから西欧から学び取ったもので近年のことなんだそうです。来春からNHK大河ドラマで取り上げられる「江姫」。その時代、一端結婚したものを更に良い相手のために離縁させて嫁がせる。源氏物語の世界でも、男の人が女のところにしのんでくる。そうした男たちからたちを巻き上げていたのが武蔵坊弁慶でしたね。バツイチ、バツニと戸籍が汚れるって言うけれども、たくさんの人を知ることが実りある事ではないかしら。
わたしはこの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の第2幕が特に好きです。全3幕を聞くと5時間近くの大長編ですが、第2幕は1時間少々で、クスクス出来るところも多くて中学生でも退屈しないで楽しめました。[ JUGEMテーマ:オペラ ]
バイロイト音楽祭2010で上演された、ワグナー作曲 ニュルンベルクのマイスタージンガーは、NHK-FMで放送。2010/12/29 21:00PM- 2010/12/30 2:00AM
「楽劇“ニュルンベルクのマイスタージンガー”」
ワーグナー作曲
(第1幕:1時間25分56秒)
(第2幕:1時間01分04秒)
(第3幕:2時間02分27秒)
ハンス・ザックス(くつ屋)…
(バリトン)ジェームズ・ラザフォード
ファイト・ポーグナー(金細工師)…
(バス)アルトゥール・コルン
クンツ・フォーゲルゲザンク(毛皮屋)…
(テノール)チャールズ・リード
コンラート・ナハティガル(ブリキ屋)…
(バス)ライナー・ツァウン
ジクストゥス・ベックメッサー(市役所の書記)…
(バリトン)アドリアン・エレード
フリッツ・コートナー(パン屋)… (バス)マルクス・アイヒェ
バルタザール・ツォルン(すず細工師)…
(テノール)エドワード・ランダル
ウルリヒ・アイスリンガー(香料商人)…
(テノール)フロリアン・ホフマン
アウクスティン・モーザー(仕立て屋)…
(テノール)シュテファン・ハイバッハ
ヘルマン・オルテル(せっけん屋)…(バス)マーティン・スネル
ハンス・シュワルツ(くつ下屋)… (バス)マリオ・クライン
ハンス・フォルツ(銅細工師)…
(バス)ディオゲネス・ランデス
ワルター・フォン・シュトルチング(フランケン地方の若い騎士)
…(テノール)クラウス・フロリアン・フォークト
ダーヴィット(ザックスの徒弟)…
(テノール)ノルベルト・エルンスト
エヴァ(ポーグナーの娘)… (ソプラノ)ミヒャエラ・カウネ
マグダレーネ(エヴァのうば)…
(メゾ・ソプラノ)カローラ・グーバー
夜警… (バス)フリーデマン・レーリヒ
(合唱)バイロイト祝祭合唱団
(合唱指揮)エバハルト・フリードリヒ
(管弦楽)バイロイト祝祭管弦楽団
(指揮)セバスティアン・ヴァイグレ
〜ドイツ・バイロイト祝祭劇場で収録〜
<2010/8/2>
(バイエルン放送協会提供)via cgi4.nhk.or.jp
ジャーン!!と、ビートルズでクリスマススペシャルを作ってみました。ビートルズのクリスマスソングと言えば、ジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス」、ポール・マッカートニーの「ワンダフル・クリスマスタイム」に、ジョージ・ハリスンの「ディン・ドン」を加えるくらいが公式曲になるのでしょうけれども、毎年ファンクラブに製作されたメッセージ・レコードがありました。毎年の出来具合は程度の差があるけれども、その一年の締めくくりとしてリリースされたヒット曲を思い起こしながら聴くと面白いです。 クリスマスのメッセージレコードですから、音楽の方は二の次ですしミキシングもとってもラフで、その上音質がカセット並みに聞こえるのはスタジオ用のテープレコーダーではなくてジョン・レノンのホーム・テープのような家庭用の低スピードの録音機で製作されたのでしょうかね?
将来、こうした音源もリマスタリングされると楽しいですね。
デモ・バージョンを一緒にランダムにつないで作ったプログラムは60分のセットです。曲について詳細を知りたいという場合はコメント下さい。まずは楽しんで下さい。 [TotalTime 1:00:01][ JUGEMテーマ:The Beatles ]
ザルツブルクの北にある町、オーベルンドルフ ( Oberstdorf )。1818年のクリスマス前夜、この場所で「きよしこの夜」は生まれた。教会の司祭モールは親友グルーバーと皆で歌えるクリスマス曲を考えていた。夜が更けグルーバーがギターを鳴らすとモールはそれに歌詞をつけて歌った。翌日完成した曲を子どもたちと歌い、「きよしこの夜」が誕生したのである。
ドイツ語歌唱による「 Silent Night 」です。録音は1908年。シリンダー録音の音源です。
写真:Oberstdorf via panoramio.com
夜半から降り始めて、熊本は雨で一週間の幕開けです。その為まだ7時を過ぎても暗いままです。何ともこういった天気だとクリスマス前という気分にはなりませんね。どうしたものでしょうか、わたしだけでしょうか?
さて、先週は「ドイツのクリスマス」音楽の特集だったNHK-FMの《バロックの森》ですが、今週は何処のクリスマスかと期待していたら『ヘンデルの音楽』の一週間でひと息といった感じです。来週が『フランスのクリスマス音楽』となっているようです。『イタリアのクリスマス音楽』や『イギリスのクリスマス音楽』も選曲に困るところはないと思うのですけれども、その二つを『ヘンデルの音楽』は総括できそうなところもありますね。
バロックの森 −ヘンデルの音楽−(1)案内・今谷和徳
2010年12月13日月曜日、NHK-FMで放送。
- ヘンデルの音楽 -(1)
レコードがCDに移行する少し前の頃だったでしょうか、ニッカ・ウヰスキーのコマーシャルでヘンデルの『オンブラ・マイ・フ』が大ブームになりました。白いドレスを風になびかせて歌うキャスリーン・バトルさんの人気はクラシック音楽としては異例な思いでした。それまでオペラのアリアと言えばモーツァルトのフィガロの結婚からの曲が馴染みのある程度ではなかったでしょうか、ヘンデルと言えば『アレルヤ・コーラス』といったぐらいだったのに注目されるようになりました。
今思えばヘンデルのアニヴァーサリーに関連もあったのではないかと思っていますが、最近また1曲がヘンデルのアリアとして人気曲になりましたね。『わたしを泣かせて下さい〜涙流れるままに』というアリアです。日本語としてはちょっと不自然でもありますけれども、このアリアが歌劇『リナルド』からの有名な場面です。[ JUGEMテーマ:バロック時代の音楽 ]
1)
「歌劇“リナルド”序曲」 ヘンデル作曲
(5分41秒)
「歌劇“リナルド”から アルミレーナのアリア
“歌を歌っている小鳥たち”」ヘンデル作曲
(5分39秒)
アルミレーナ…(メゾ・ソプラノ)チェチーリア・バルトリ
「歌劇“リナルド”から リナルドのアリア
“いとしいいいなずけ、いとしい恋人よ”」ヘンデル作曲
(10分27秒)
リナルド…(カウンターテナー)デーヴィッド・ダニエルズ
(演奏)エンシェント・ミュージック室内管弦楽団
(指揮)クリストファー・ホグウッド
<ユニバーサル UCCD-1017/9> ヘンデル:リナルド(全曲、3枚組、日本語対訳付き)、Handel: Rinaldo(全曲、3枚組、海外盤) 確かリリースの年のレコード芸術誌でレコード・アカデミーのオペラ部門か、バロック音楽の部門で受賞した録音ではなかったでしょうか、他にも「リナルド」が同年にリリースされて目の前で生々しいドラマが展開しているような演奏、録音とピュアに音楽、歌声を味わう演奏、録音と言った両極の内容でした。好き嫌いと分けられるものではなくてリスナーとしては両盤を必ず聴いておきたい優秀盤です。評価は★★★★。
2)
「ユトレヒト・テ・デウム」 ヘンデル作曲
(24分32秒)
(ソプラノ)エマ・カークビー
ジュディス・ネルソン
(カウンターテナー)チャールズ・ブレット
(テノール)ロジャーズ・カーヴィ・クランプ
ポール・エリオット
(バス)デーヴィッド・トマス
(合唱)オックスフォード・クライスト・チャーチ聖歌隊
(演奏)エンシェント・ミュージック室内管弦楽団
(指揮)サイモン・プレストン
<Decca 458 072-2> Utrecht Te Deum & Jubilate 初発は1979年、オワゾリール・レーベルからです。その後ヴィヴァルディの宗教曲同士の組み合わせになったり、エマ・カークビーのたの録音との組み合わせだったり、また、プレストンの合唱曲の録音で組み合わせられたりと同じ録音ながら幾度となくカタログに登場しています。それは押しも引きも出来ない優れた録音、演奏だと言う事ではないでしょうか。小難しさのない聴きやすいものであることは言うまでもありません。評価は★★★★。
※現在購入できるCDとデザインは違います。
英国出身のロックバンド、ザ・ビートルズを率いていたジョン・レノンが凶弾に倒れ、病院に運ばれましたが死亡しました。40歳でした。ザ・ビートルズはイエスタデイなど、数々のヒット曲を持ち・・・・といった感じだったと思いますが、12月8日にラジオ出演を終えて帰宅するところをまちぶせされる形でジョン・レノンが亡くなったのは夜のこと。熊本でテレビを観ていたわたしは、テロップに死亡の速報がながれたのを見て身体の奥からどう表現したらいいのか分からないものと脂汗のような、魂の一部が抜け出てしまうんじゃないかといった感情に包まれたのでした。
咄嗟にこれは大変なことだ、とラジオの午後3時のNHKニュースで詳しく確認したのでした。といっても通り一遍ではありましたが2時に観ていたテレビ番組は憶えていませんけれども、一番早いニュースがNHKでしたから急いでスタンバイ、まさかNHKでトップニュースで伝えられるとは思いませんでした。その後は大騒ぎすることなく、まんじりともしない時間を送りました。良く聴いている好きなミュージシャンの死ということ以上に、銃で撃たれたという描写がとてもショックでした。室内のあかりも点けないまま、夕方に母が帰ってきてようやく腰を上げることが出来ました。その日は音楽を聴くことも出来ずにそのままジョン・レノンは封印してしまいました。ちょうど「ダブル・ファンタジー」が新譜として届いたばかりでしたが、シングル曲以外はその時には聴いていません。当然「ミルク・アンド・ハニー」をきちんと聴くのは随分後になりました。[ JUGEMテーマ:The Beatles ]
熊本でもノロウイルスの感染で、休校になった小学校が出たようです。いつまでも夏が続くような気候でしたし、秋に黄砂といった数年来無かった体調を崩す要因になりそうなこともありました。急な冷え込みで早朝寒くなっていた熊本も、夕べは午前2時頃から冷え込みました。朝には雨に変わってかえって気温はゆるんだみたいでしたが夕方になって雪汁のような小雨がしとしとしています。
ついつい、風邪だろうと思い込みそうです。ノロウイルスに用心して生活しないといけませんね。
さて今日テレビを観ていて音楽番組ではないサスペンスドラマの中で、ベルリオーズ作曲「幻想交響曲」からのメロディを見つけました。
熊本では先日から、午後4時のサスペンスドラマの再放送は沢口靖子さん主演の「新・科捜研の女3」が放送されています。
今日(2010年12月8日、水曜日)の放送は、バスツアーに乗り合わせた女性社長たちのバスに時限爆弾が仕組まれて身代金を要求されるという事件。この車中に仕掛けられている爆弾の有り場所を見つけるために携帯のラジオが使われるわけですけれども、そのラジオの存在を主人公榊マリコに意識させる時に椅子から落下して鳴り響くラジオで聞こえてきた曲がベルリオーズの幻想交響曲、第4楽章の中程のファンファーレ。
一瞬は、イタリア奇想曲かと勘違い。放送で使用された演奏は一般的な演奏の中ではテンポが速いものでした。携帯ラジオからなので甲高くも聞こえたので思い違いするところでした。
この第4楽章は「断頭台への行進」というタイトルがついています。刻一刻と近づく時限爆弾と不調が会っています。番組は「人質になったマリコ 京都〜淡路島、高速バス爆破予告」。女性実業家3人は偶然に乗り合わせたのではなかった・・・というネタバレです。実行犯にされたのは、事件を思いついた1人の男。バスに乗り合わせていなかった協力者の手で身代金は偽札にすり替えて男の手に。3人の女性は境遇はそれぞれ違うものの、出身地が同じで共通の恨みがあったのでした。
放送で聴いた演奏は、シャルル・デュトワ指揮の録音ではないでしょうか。[ JUGEMテーマ:クラシック音楽 ]
本来は12月の日曜日に、1曲ずつ聴くカンタータをオラトリオという形にバッハが1つにしたのが「クリスマス・オラトリオ」です。さて、この連作カンタータの第3曲でいよいよイエス・キリストの誕生の奇跡が歌われます。クラシック音楽は、信仰との結びつきが深くてバッハはクリスマス・オラトリオに自身の信仰を反映しています。特に第3部の道行きシーンでの音楽は、実際にキリストの誕生に立ち会う場にバッハがいたらどういう思いだったろうといった真情を吐露しているかのようでバッハの素の姿が見えるように聴く事が出来ます。バッハの音楽で、ホロリとこうした感情が表に出ているところに気がつくとモーツァルトやショパンに感じる親しみを抱きやすくなると思います。全体は長い音楽ですがぜひこの部分は酔って下さい。そういう意味では今週の「バロックの森」の1番の聴き所となる1日ではないかしら。[ JUGEMテーマ:バロック時代の音楽 ]
バロックの森 −ドイツのクリスマス音楽−(3)番組の案内は、礒山雅さんでNHK-FMで2010年12月8日水曜日、午前6時放送。
- ドイツのクリスマス音楽 -(3)
1)
「慰めよ、わたしの民を慰めよとあなたたちの神は言われる SWV382」シュッツ作曲
(3分46秒)
「おめでとう、マリア、恵まれた方 SWV333」シュッツ作曲 (4分14秒)
(ソプラノ)テッサ・ボナー
(カウンターテナー)リチャード・ウィン・ロバーツ
「ダビデの子ヨセフよ SWV323」 シュッツ作曲 (3分35秒)
(ソプラノ)ジョアン・アンドルーズ 、サラ・ペンドルベリ
(バス)ジュリアン・クラークソン
「天使は羊飼いにいった SWV395」 シュッツ作曲 (2分37秒)
「今日キリストはお生まれになった SWV315」シュッツ作曲 (3分44秒)
(ソプラノ)テッサ・ボナー
(テノール)アンドルー・キング
「言葉は肉となって、わたしたちの間に宿られた SWV385」シュッツ作曲 (3分23秒)
(合唱)エンシェント・ミュージック合唱団
(管弦楽)エンシェント・ミュージック室内管弦楽団
(指揮)ポール・グッドウィン
<Harmonia mundi(仏)HMU 907202>
※アルバム「 Festive Baroque Christmas 」はバロック音楽が好きなリスナーにとってはクリスマス・シーズンには欠かせない1枚でしょう。一般的にはバッハほど有名な存在ではないのが残念ですけれども、ドイツ三大Sのシュッツを中心にしたクリスマスの歌で構成されている1枚。ライナーのデザインとCDの題名から、チェック漏れをしてしまっているようでしたら必ずご検討してください。
2)
「コラール前奏曲“みどりごがベツレヘムに生まれた” BuxWV217」ブクステフーデ作曲 ※試聴とこの曲のみの購入が出来ます。
(1分06秒)
(オルガン)トン・コープマン
<Novalis CRCB-3003>
※アルバム「 Buxtehude: Organ Works 」収録。1705年、まだ二十歳のバッハは音楽教室の後ろから見つめている肖像画から感じるような印象ではなくて、けんかっ早い無謀な青年でした。オルガンの腕を見込まれてどんどん出世するので、若者誰でもそうであるように天狗にもなっていたようです。多少のわがままも許されると自身があったのか、懐古されようがどうにかなるさとも思っていたのかな。近くの街に自分と同じオルガンの腕利きがいると聴いて、4週間の休暇を全部取ってブクステフーデが演奏している教会を訪れます。そして演奏を聴くなりノックダウン。もっともっと聴きたいからと、とうとう16週間も無断で休暇を取ってしまったというものです。そしてその成果は、それまではオルガンの名手であっただけのバッハにオルガンの大名曲「トッカータとフーガ ニ短調」を作曲させる原動力となったのでした。
さて、そのブクステフーデのオルガン作品からバッハに影響を与えた曲を集めたCDをトン・コープマンが録音しています。ただ発売が Novalis レーベルからで現在ではひじょうに入手が困難。中古では稀に目にしますので、見逃さないようにしましょう。
3)
「クリスマス・オラトリオ BWV248から 第3部」 バッハ作曲 (22分20秒)
(ソプラノ)クリスティーネ・シェーファー
(アルト)ベルナルダ・フィンク
(テノール)ウェルナー・ギューラ
(バス)ジェラルド・フィンリー
(合唱)アルノルト・シェーンベルク合唱団
(管弦楽)ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
(指揮)ニコラウス・アーノンクール
<Harmonia mundi(独) BVCD-34041-42>
※ アルバム「 バッハ:クリスマス・オラトリオ(全曲) 」収録。
2枚組の全曲盤で、6曲のクリスマス・カンタータでシリーズ化されている連作です。クリスマスの日から新年にかけての一週間にかけて1日1曲聞くことが理想です。年末年始の忙しい中でもこのカンタータを各1曲は聴くように心がけています。2007年の暮れ、日本では2008年の新年初売りで購入したCDで、以来愛聴している演奏です。SACDで音質優秀、お薦めです。★★★★★
今こそ声あげ、 よろこんで歌え。
みどりごイエスは 貧しいまぶねに
朝日のように 明るくかがやく。
アルファ、オメガ、永遠の主。
いと高き神の み子をほめ歌え。
恵みあふれる 幼子主イエスは
嘆き悲しむ われらをなぐさめ
主のみ国を 示される。
まことに大きな み父の恵みよ。
罪にまみれた われらをあわれみ
み子を遣わし 永遠の国へ
導かれる、神の愛。
喜びの歌は 天に鳴りひびく。
み使いたちも 聖徒たちも皆
歌う讃美に われらも声あげ
とこしえまで ほめ歌おう。
プレトリウスのコラール「甘き喜びのうちに In Dulti Jubilo 」は、今では上の歌詞で親しまれているクリスマス・キャロルをもとにしています。というか、ドイツに古くから伝わるキャロルをプレトリウスやハスラーが採譜して教会で歌われる音楽にしたことはバッハたちの音楽を仲介して今、わたし達が歌い楽しむことが出来るんですね。[ JUGEMテーマ:バロック時代の音楽 ]
バロックの森 −ドイツのクリスマス音楽−(2)
礒山雅さんの案内で、2010年12月7日火曜日、午前6時からNHK-FMで放送。
- ドイツのクリスマス音楽 -(2)
1)
「甘き喜びのうちに」 ミヒャエル・プレトリウス作曲
(5分34秒)
(合唱、演奏)ブレーメン・バロック・コンソート
(指揮)マンフレート・コルデス
<CPO 777 327-2>
※ アルバム「 降誕節とクリスマスの音楽 」の1曲。演奏しているのは、ブレーメン・バロック・コンソート。ブレーメン芸術大学の学生たちのアンサンブルです。今年は「 ハンブルクのバロック・クリスマス 」をリリース。興味深い選曲です。
2)
「パストラーレ ヘ長調 BWV590」 バッハ作曲
(12分24秒)
(オルガン)トン・コープマン
<ワーナー WPCS-6178>
※ アルバム「 バッハ:オルガン作品全集(7) 」収録曲はプレリュードとフーガといったバッハのオルガン曲の中でも日頃から親しまれている曲揃い。バッハ没後250年を記念して2000年に発売された大全集の中でも、良く楽しまれている1枚ではないでしょうか。バッハの全集は確かに全部が宝物の録音ですけれども、聴いている盤とまだ手つかずの盤の落差が大きいですね。録音に使用されたのが1733〜34年に建造されたアムステルダム・ヴァールセ教会(フランス改革派教会)のオルガンで、明るい響きが印象的です。ハイドンの名盤にも、この教会で録音したことが明示されたCDがありましたね。★★★★
3)
「クリスマス・オラトリオ BWV248から 第2部」 バッハ作曲
(27分59秒)
(ソプラノ)クリスティーネ・シェーファー
(アルト)ベルナルダ・フィンク
(テノール)ウェルナー・ギューラ
(バス)ジェラルド・フィンリー
(合唱)アルノルト・シェーンベルク合唱団
(管弦楽)ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
(指揮)ニコラウス・アーノンクール
<Harmonia mundi(独) BVCD-34041-42>
※ アルバム「 バッハ:クリスマス・オラトリオ(全曲) 」収録。
2枚組の全曲盤で、6曲のクリスマス・カンタータでシリーズ化されている連作です。クリスマスの日から新年にかけての一週間にかけて1日1曲聞くことが理想です。年末年始の忙しい中でもこのカンタータを各1曲は聴くように心がけています。2007年の暮れ、日本では2008年の新年初売りで購入したCDで、以来愛聴している演奏です。SACDで音質優秀、お薦めです。★★★★★
街がクリスマス音楽でいっぱいになる季節。クリスマスを迎えると新年が終わるまでは、クラシック音楽の世界もクリスマスを題材にした楽曲やノエルで溢れます。いや、この期間はキリストの受難曲を聴くことは禁じられていますので、マタイ受難曲はクリスマス・イヴが来る前に楽しんでおいて下さい。例年のバロックの森だと、クリスマスの前後からクリスマス・オラトリオをプログラムに取り入れてきていましたが今年は随分早いスタートです。「ドイツのクリスマス音楽」と題されていますから、次週以降に南アメリカのバロック音楽も聴けると嬉しいですね。
一般的には意外に思われるかも知れませんが、南米はスペインが占領していた時代があるように随分と面白いバロック音楽があります。目立たないもののCDも毎月それなりに興味深いリリースがありますので、機会をつくって聴いてみてはいかがでしょうか。[ JUGEMテーマ:バロック時代の音楽 ]
バロックの森 2010年12月6日、月曜日。午前6時、NHK-FMで放送。ご案内は、礒山雅さん。
- ドイツのクリスマス音楽 -(1)
1)
「“シオンのムーサ 第5巻”から」ミヒャエル・プレトリウス作曲 ・天からくだって(3声) (0分39秒) ※ http://ml.naxos.jp/track/480572
(テノール)ヤーコプ・ウィンター
・天からくだって(4声) (2分06秒) ※ http://ml.naxos.jp/track/480573
・天からくだって(5声) (2分36秒) ※ http://ml.naxos.jp/track/480574
(演奏)ハイデルベルク・イザーク・アンサンブル フランクフルト・ルネサンス・アンサンブル
(指揮)ローランド・ウィルソン
<Christophorus CHR 77142> ※ アルバム「 Wie Schoen Leuchtet Der Morgen 」収録 現在生産中止状態。CD全曲を聴き込んでるとは言えないので、紹介だけにとどめます。その為、評価は無し。
2)
「クリスマス・コラール“天からくだって”によるカノン風変奏曲 BWV769」バッハ作曲 (15分18秒)
(オルガン)グスタフ・レオンハルト
<Sony Classical SRCR 2120〜1> ※ アルバム「 バッハ:オルガン作品集 」収録。
放送ではソニー発売のSEONレーベル盤が紹介されていますが、同曲はBMGビクターからも発売されています。レオンハルトと言えば、チェンバロを初めて古楽器奏法で録音した演奏家。1960年代のフランス映画でもモダン・チェンバロは印象的な音色を聴かせてくれました。このモダン・チェンバロはランドフスカの演奏でも聴く事が出来て、SP、LP時代のスカルラッティの録音は良いものです。バロック時代の演奏会とは現在は会場の大きさが違いますから、ピアノ並みの響きを求めていました。それを一端曲が書かれた時代の響きで聴いてみようじゃないかとレオンハルトやアーノンクールが始めたのが、古楽器復興です。レオンハルトの録音は古いですが、オルガンで演奏したバッハは鮮烈です。BGMビクター盤と同じ録音ながら、SEON盤は独特の雰囲気があります。評価は★★★
3)
「クリスマス・オラトリオ BWV248から 第1部」バッハ作曲 (26分31秒)
(ソプラノ)クリスティーネ・シェーファー
(アルト)ベルナルダ・フィンク
(テノール)ウェルナー・ギューラ
(バス)ジェラルド・フィンリー
(合唱)アルノルト・シェーンベルク合唱団
(管弦楽)ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
(指揮)ニコラウス・アーノンクール
<Harmonia mundi(独) BVCD-34041-42> ※ アルバム「 バッハ:クリスマス・オラトリオ(全曲) 」収録。
2枚組の全曲盤で、6曲のクリスマス・カンタータでシリーズ化されている連作です。クリスマスの日から新年にかけての一週間にかけて1日1曲聞くことが理想です。年末年始の忙しい中でもこのカンタータを各1曲は聴くように心がけています。2007年の暮れ、日本では2008年の新年初売りで購入したCDで、以来愛聴している演奏です。SACDで音質優秀、お薦めです。★★★★★
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