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第290回 蓄音器でレコードを楽しむコンサートのご案内
沖縄からの歌特集 沖縄民謡ルネサンスの時代
1957年頃からラジオ放送が盛んになり、琉球民謡は丸福レコードに押されていました。そこで奮起したのが丸高レコードでした。東京のビクターレコード会社にお願いして制作を始めたのです。
当時は沖縄から10名ほど東京に船で渡り、約1ヶ月間滞在してかなりレコードが吹き込まれました。
丸高レコードの興隆の時代です。
台風4号の被害よりも、その後の雨が少し心配。台風の時よりも皮の水かさが増しています。ただ明日はまた大きな激しい雨になると予報が出ています。沖縄からの飛行機に影響が無ければ良いのですが、少し心配です。
毎月第4日曜日には熊本博物館で、収蔵の蓄音器を使ってSPレコードコンサートを開いています。来年4月で回を重ねること300回。
会を始めて25年を迎えます。
このSPコンサートに毎年一回、沖縄から来て頂いて沖縄だけでしか聴く事の出来ないレコードを聴かせて頂く機会があります。
10年前頃から沖縄音楽がブームになっていますが、沖縄の音楽通からしますとポップスに過ぎない、そして、あれは島唄で沖縄本土の音楽では無い。
という事です。沖縄の女の子グループ、スピードのメンバーに島袋姓がありますが、琉球音楽には俗謡と宮中音楽の二つの流れがあると言います。
りんけんバンドの照屋と島袋。俗謡が照屋で、島袋は宮中音楽家に繋がる名字だと言う事です。
西欧クラシックも世襲制であったり、同じファミリーネーム、似ている名前が多いですね。バッハ姓の音楽家は同時代に300人は居たと言う事ですね。
スカルラッティはお姫様がスペインにお輿入れするのについていった、ただそのお姫様だけのお抱え作曲家。
このスカルラッティという姓の作曲家もイタリア、ドイツ、フランスに活動していて、それぞれの地域に分かれていった元は同じなのか、
どうも血縁関係は不明すぎるようです。
モーツァルトも父親の代から、モーツァルトと名乗りだしたようでMOZARTと綴るようになったのは、それこそアマデウスからだと言います。
西欧においての名前は東洋とは違う意識で有るようですね。
さて、話が逸れました。
沖縄の歌特集。「琉球音楽のルネサンス」と題して、今週末。6月24日、午後1時半から熊本博物館特別展示室でSPレコードコンサートを行います。どういう話が伺えるのか楽しみ。
機会がありましたら是非ご来場下さい。
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弦楽器群が前面に並び金管楽器群を後方に配している立体感で、音場はスピーカーの外側に広がる印象の優秀録音盤。ホールに広がった残響に身を置くようではなくて、ステージ上の楽器の存在感がエネルギッシュで実の詰まった音です。米コロムビア録音のニューヨーク・フィルとの演奏盤に限るところではなく、こうした音作りはバーンスタインがウィーン・フィルとドイツ・グラモフォンに録音したレコードからも感じられました。
朝比奈隆さんは録音のあと任せたよとスタジオを後にする指揮者でしたが、指揮台と録音室を頻繁に行き来していたバーンスタインはカラヤン以上に録音された音を補正することでレコードを作り上げることに熱心だったことがドキュメントから伺える。ポイントを聞き漏らして貰いたくないから、他の楽器に埋もれそうになっている楽器の音をミキシングで重ねて補強する。出来上がっていく音を確認しながら、ミキシングで限界だと思えるところは追加録音してテイクを差し替える。かつて地の底からわき上がってくるように聴かせることが楽器だけの録音では出せないからって、低周波をミキシングで加えてオルガンの重低音のような効果を出した。
ホールで演奏されることで、楽器だけの演奏にさらに効果が加えられるものです。教会で演奏されたミサ曲を『500人の演奏者で奏でられた壮麗さだった』と記録に残された曲があります。書き残した人は500人で演奏したように聞こえる、そう感じたのでしょう。その十分の一も居ない演奏者の奏でた音が石造りの教会を支える柱と空間の中で芳醇な響きを醸したのです。
左右のスピーカーの外側に広がる響き。すかすかに感じるようなことなく、包まれるように聴くには・・・。オーディオ装置だけで音楽を再生するんじゃないんだなぁ。
【交響曲】
曲目:
演奏:
盤コンディション:NM
ジャケットコンディション:EX++
弦を全面に金管を後方に配し、音場はスピーカーの外側に広がる印象の優秀録音盤。エネルギッシュで実の詰まった音です。演奏も後期のバーンスタインの粘着質なものと違い、鮮烈な情熱の限りを尽くした若き日の名演です。
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ビートルズの初期盤を彷彿とさせる。米マーキュリーらしい鮮明、華麗、色彩感とエネルギーに溢れた優秀録音盤。クラシック録音のステージ感がまだ馴染まないと言った、耳慣れして居ないけどクラシックを聴き始めたい。そういう向きにはマーキュリー録音をマークして欲しい。このレコードにはみんなが好きなサティの数少ないオーケストラ曲が収録されています。試聴とダウンロードが出来ます。
サティのパラードは、見世物小屋やサーカス、劇場での幕間の音楽で同じ旋律が何百回と繰り返されます。フランセの「ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ」、ミヨーの「屋根の上の牛」、オーリックの「序曲」と現代のクラシックの主流からは馴染みの薄い作品4曲。でも、パッヘルベルのカノンが大好きな日本人には受け入れやすいはず。街中でカフェーを開こうかというお店のすてきな音楽の演出になるでしょう。
「コレクターだけの楽しみにしておくのはもったいない。クラシック音楽の余り知られていない珍しい曲を録音したレコードといった認識に押し込めないで、リスニング・ミュージックとして広くこのご馳走を味わって欲しい。有名曲を多少違う程度の解釈だけで演奏、録音するのではなく黄金期のドラティ指揮ロンドン交響楽団が、最高の録音で音楽の魔法でご馳走してくれる。それはミネアポリスに引けをとらない。」
マイケル・リッチモンドが“新鮮な息吹を聴く”と賞賛している。レコーディンスはマーキュリーとフィリップスの共同で行われ、ハロルド・ローレンスがプロデュース。1965年録音。
【管弦楽曲】
曲目:パリ 1917〜1398
演奏:
クロード・フランセ(p)、
アンタル・ドラティ指揮ロンドン交響楽団
盤コンディション:NM
ジャケットコンディション:NM
マーキュリーらしい鮮明、華麗、色彩感とエネルギーに溢れた優秀録音盤。
尚ピアニストのフランセは、作曲家の息子です。
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美人コンテストに出て、優勝しないでもお仕事が来たり、新しい出会いが始まる。むしろ優勝者よりも面白い未来があったりします。国際コンクールは、入賞することは偉業ではあるけれども達成ではない。遺業に帰されるものではありません。その後に意行とするために活かして欲しいというのが多くの国際コンクールの、開催の本意でしょう。アメリカの名の知れたピアニストのコンクールは、国際的な演奏会を一度だけ公演してくれる。このコンクールの優勝者は10代が代表しています。
結果、あまり話題に残らなかったとしても演奏家にとってカーネギーホールで演奏出来たことの思い出。客席を埋める沢山の観客の前で演奏するといった体験は、歳若いうちに体に感じておくべきだ。これってウィーン・フィルが若い指揮者にオファーするのにも似ている。物は試しと合わせてみて、楽団員に納得出来ないところがあれば二度とオファーはしないのだそうです。
マルタ・アルゲリッチに魅了されて、もう何十年だろうか。女傑といえるような情熱的な空を醸している特異な存在だ。彼女が国際ショパン・コンクールの優勝者で女性ピアニストで最初の存在だったということは、レコードに魅了された後で知りました。確かにFMから聞こえてきた時、国際ショパン・コンクールで優勝したピアニストとしての選曲だったかもしれない。それが世界的に知らせるパワーツールであったのは疑いない。南米アルゼンチンに生まれた彼女が、14歳でヨーロッパに渡った時、もう一人前以上の腕前で24歳で国際ショパン・コンクールに優勝したのも予定通りだと言われた。アルゲリッチのショパンは人気が高い。ピアノ独奏のレコードの中で一番高額ではないでしょうか。リリース時のプレス枚数が少なかったわけではなく、同時期に日本盤を買って聴いていた人たちには予想通りでは無かったでしょう。
ショパンのプレリュードは、ポリーニ盤と双璧。プレリュードはショパンのすべての作品集の中で、最高の音楽だから録音も多いけれども多くを制してまで薦めたいレコードは極めて少ない。チャイコフスキーのピアノ協奏曲は、何度も録音がレコード化されている。指揮者は全部違うけれども、シャルル・デュトワ指揮のドイツ・グラモフォン盤は極めてレアなレコード。プレミエがつくような一枚。アナログ全盛の頃のレコードで、ピアノ演奏で高額になっているのは直ぐには別の名前が浮かばない。この1970年代のチャイコフスキー:ピアノ協奏曲 No.1 は日本映画『冬の華」の劇中に使用されました。
ネルソン・フレイレとの二台ピアノの曲集は、当時わたしの周りのジャズ・ファンにも評判の良いレコードでした。ジャズ・コーナーにあっても馴染みそう、ジャケットのワイルドな感じだけでなく、演奏の内容もクラシック音楽の愛好者よりもジャズ、ロックのマニアには楽しんでもらえるでしょう。クラシックとジャズとの違いが何かを、ピアノ・ミュージックでわかることでしょう。演奏が魔女のようにすごい。豊かな知性が全て熱情へと昇華され、自由奔放、変幻自在に奏でていく。どの作品を聴いても、ほとんど瞬時にアルゲリッチの演奏とわかり、また同時にその作品の真髄を聴いたと思わせるのは、超一流のピアニストでもざらにはいない。最近ではアルゲリットと同じ、国際ショパン・コンクールで優勝したユンディ・リが同様。真髄といって、再現芸術としてのクラシック音楽の演奏でも、作曲家の言いたいことを今のわたし達にわかるように噛み砕いて表現してくれるのではない。どこかカラヤンに似ているかもしれない。彼女の演奏は全て素晴らしいがアルゲリッチの演奏盤を選ぶとき、作曲家でも作品を聞きたいからでもないところはジャズを楽しむのにも似ている。
6月5日は、マルタ・アルゲリッチの誕生日です。
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