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《バロックの森》最愛王、ルイ15世の音楽 ①

2010.11.22 Monday 05:00
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    瀉血治療を受けたことが死期を早めてしまったことが多かった、18世紀のヨーロッパ。モーツァルトも高熱を押して《レクイエム》作曲を薦めた時に、悪い血を抜くという処方でなくなりました・・・と、言うのが現代の死因です。推測ではなくて研究者の間では前提となっていることですけれども、一般的にはまだまだサリエリの暗殺説の方が面白いようです。[ JUGEMテーマ:バロック時代の音楽 ]

    バロックの森 −ルイ15世時代の音楽−(1)

    NHK-FM 2010年11月22日、月曜日午前6時放送

    番組解説:関根敏子 - ルイ15世時代の音楽 -(1)

    この瀉血治療は天然痘に効くとされて、王族の病気の治療でもしっかりと行われています。しかし、この天然痘で父親が亡くなり、その看病をしていた母親が体調を崩してまもなく死去。この母親を見舞っていた兄弟も感染して亡くなったことから、王位継承が廻ってくる事となってしまったのがルイ15世。わずか5歳の国王の誕生です。もちろん本人に決断が出来るわけありませんから、オルレアン候によって摂政政治が行われました。しかし、このオルレアン候が国を代理として動かす事については前王、ルイ14世は亡くなる直前まで良い感情を持っていなかったようで、ルイ15世が13歳となって成人と認められると役を解かれます。そして、ブルボン公、フルーリー枢密卿がサポートとして就くのですが安定した政治基盤とはいかなかったようです。

    王族、貴族の時代の黄昏だったのでしょうか、前王ルイ14世が亡くなる前年にはルイ15世の叔父になる、ベリー公シャルルは狩猟中の事故で亡くなるという悲劇が国王一族に起こっています。それでも、59年間の王としての存続は72年間太陽王としてブルボン王朝の絶頂期を収めたルイ14世に劣る事はない治世です。

    さて、前王の時代から宮中の音楽を華やかに飾った作曲家は幼いルイ15世にも変わらぬ楽しみを聴かせていました。バロックの森、2010年11月22日、月曜日はその時代の選曲のようです。

    「モテット“主に感謝をささげる”から 抜粋」 ドラランド作曲 (9分20秒)

    • (テノール)アンガス・スミス
    • (バス)スティーヴン・ヴァーコー
    • (合唱)オックスフォード・ニューカレッジ合唱団
    • (演奏)キングズ・コンソート
    • (指揮)エドワード・ヒギンボトム

    <ワーナー WPCC-3210>※1990年3月25日発売 現在廃盤。入手困難。

    「“ミゼレレ”から 抜粋」 カンプラ作曲 (14分54秒)

    • (バス)ピーター・ハーヴィー
    • (独唱、合唱)レ・パージュ・ドゥ・ラ・シャペル
    • (演奏)王室大きゅう舎・王宮付楽団
    • (指揮)ジャン・クロード・マルゴアール

    <Fnac music 592223>※海外盤 購入→ Campra: Requiem - Miserere / Malgoire, et al

     

    「モテット“天の女王”」 マダン作曲 (2分38秒) 「モテット“慈しみとまことを御心にとどめられた”」マダン作曲 (4分05秒) 「モテット“主よ、御身を愛し奉る」 マダン作曲 (2分53秒)

    • (独唱、合唱、演奏)ル・コンセール・ロラン
    • (オルガン、指揮)アンヌ・カトリーヌ・ビュシェ

    K617 K617184※海外盤 試聴とダウンロード→ Madin: Les Petits Motets

     

    「モテット“主に向かって歌え”から 抜粋」 ドラランド作曲 (8分08秒)

    • (ソプラノ)ヘレン・グローヴズ
    • マーガレット・ラングフォード
    • (カウンターテナー)ポール・アグニュー
    • (バリトン)レオン・ストーレイ
    • (合唱)エクス・カテドラ室内合唱団
    • (演奏)エクス・カテドラ・バロックオーケストラ
    • (指揮)ジェフリー・スキッドモア

    ASV CD GAU 141※1995年1月16日ヨーロッパリリース 海外盤。

    参照 http://www.yasunoriimamura.com/IMAMURA%20YASUNORI/PAGE%20JAP%20IY/3-YI-disc-jap.htm

    http://www.cd-baroque.com/index.php/cdbaroque/accueil/disques_k617/catalogue/...

    http://www.newolde.com/delalande.htm

     

     

     

     

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    《バロックの森》一週間聴けば、初級クラスは合格できます −ヴィヴァルディの音楽−(1)

    2010.09.20 Monday 06:30
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      ヴィヴァルディって何もの!!って思う向きには、今週の「バロックの森」のプログラムはもってこいです。月曜日から土曜日までの6日間で、ヴィヴァルディ検定(あったらの話しですけど、そのうち可能性もありそう)の初級クラスはマスターできます。20曲ほどが放送されますけれども、それぞれに使用されるCDも吟味されています。海外盤や、日本盤は廃盤になっているアイテムもありますけれども知られた演奏揃い。定盤と言ってLP時代の古い録音が少ないのも嬉しいですね。[ JUGEMテーマ:バロック時代の音楽 ]

      バロックの森 −ヴィヴァルディの音楽−(1)

      案内:今谷和徳 NHK-FM、2010年9月20日、月曜日 午前6時放送。 - ヴィヴァルディの音楽 -(1)

      「トリオ・ソナタ ニ短調 作品1 第8 RV.64」 ヴィヴァルディ作曲 (9分24秒) (バイオリン)エンリコ・ガッティ (演奏)アンサンブル・アウロラ

      放送されたCD:<Glossa GCD921203

       

      「“調和の霊感"作品3から 協奏曲 第1番 ニ長調 RV.549」ヴィヴァルディ作曲 (8分04秒) (演奏)エウローパ・ガランテ (バイオリン、指揮)ファビオ・ビオンディ

      放送されたCD:<Virgin Classics 7243 5 45315 2 1

      「グロリア ニ長調 RV.589」 ヴィヴァルディ作曲 (27分52秒) (ソプラノ)キャサリン・フーグ (メゾ・ソプラノ)ルーシー・バラード マーガレット・キャメロン (アルト)エリナー・カーター (合唱)モンテヴェルディ合唱団 (演奏)イングリッシュ・バロック・ソロイスツ (指揮)ジョン・エリオット・ガーディナー

      放送されたCD:<Decca 462 597-2

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      《バロックの森》後世の演奏家によって完成される時を待っている旋律… −バッハの“フーガの技法”−

      2010.09.18 Saturday 13:58
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        復活交響曲だけを指揮して、録音を繰り返している指揮者がいますね。世界記録を狙っているとか、1曲だけが指揮できる曲なのではないはずです。世界中のオーケストラが機会あれば演奏会を望んでいるようですし、例え一巡してもおしまいにはならないでしょうね。使命感に囚われているものでもないでしょう。

        金曜日のバロックの森のカンタータのあとで放送された《フーガの技法》の中核にあるのが、今朝の放送の《コントラプンクトゥス》。バッハの作曲技術の集大成で、音楽の凝縮度が高い音楽です。1940年頃から作曲に着手されました。1942年には最初の12曲が完成されていましたから、40年代後半には出版のめどが立っていたようです。自筆譜として残されている一冊の綴りの初めの半分は浄書されたものと言われているほど綺麗な書体で書かれています。

        バッハの構想では前半12曲とそれに答える12曲を組み合わせた24曲が予定されていたものと思われますが、19番のフーガ(第14コントラプンクトゥス)が未完となっています。自筆譜には、バッハの息子であるC・P・E・バッハによって、「作曲者は、"BACH"の名に基く新たな主題をこのフーガに挿入したところで死に至った("Über dieser Fuge, wo der Nahme B A C H im Contrasubject angebracht worden, ist der Verfasser gestorben.")」と記されています。バッハの頭の中では完成していたのでしょうかね? ショパンの練習曲集のように分冊で発表していたら鍵盤楽曲として印象の変わった受け止め方が出来たんじゃないかしら。《フーガの技法》には名盤とされるCDが幾つもありますけれども、標準的演奏であるとか決定盤というものはありませんから所有するしないは問題でなく多くの演奏に接することが宜しいと思います。

        出版されている楽譜には、未完のフーガを補完する形で『あなたの玉座の前に今わたしは進む (独 Vor deinem Thron tret Ich hiermit)』 BWV 668aのコラール前奏曲が加えられています。バッハが亡くなる時に弟子に口述筆記させたと言うことです。ということは出版される楽譜としては推敲を繰り返しては居たもののバッハの意識の中では《フーガの技法》の全曲は鳴り響いていたのでしょうね。このコラールは未完の部分を分析するためのキーではなくて、“フーガの大家・バッハ”が生涯に残した音楽を白紙にしても後世に残したいと思った旋律だったのではないでしょうか。ロレンツォ・ギエルミのCDでも演奏されています。[ JUGEMテーマ:今聴いてる音楽教えてください! ]

        バロックの森 −バッハの“フーガの技法”−

        案内:礒山雅 - バッハの“フーガの技法" -

        「フーガの技法 BWV1080から」 バッハ作曲

        • 対位法第1 (2分33秒)
        • 対位法第3 (2分45秒)
        • 対位法第5 (3分33秒)

        「フーガの技法 BWV1080から」 バッハ作曲

        • 対位法第6 (4分20秒)
        • 対位法第7 (2分58秒)
        • 対位法第9 (2分50秒)

        「フーガの技法 BWV1080から」 バッハ作曲

        • 対位法第11 (4分56秒)
        • 対位法第12 (2分03秒)
        • 対位法第12(倒立形) (2分01秒)
        • 対位法第13 (2分11秒)
        • 対位法第13(倒立形) (2分13秒)

        「フーガの技法 BWV1080から 対位法第14」バッハ作曲 (8分28秒)

        「コラール“あなたの玉座の前に今わたしは進む" (バッハが弟子に口述したとされる作品)」バッハ作曲 (4分46秒) (フラウト・トラヴェルソ)マルチェルロ・ガッティ

        (チェンバロ、フォルテピアノ)ロレンツォ・ギエルミ (演奏)イル・スオナル・パルランテ

        消えた歌声 去勢したカストラートの歌声ってどんなものだったのかしら…バロックの森 −バッハの作品− お彼岸前に聴くカンタータ2曲 

        放送されたCD<Winter&Winter 910 153-2 > ※2009年6月9日発売

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        《バロックの森》消えた歌声 去勢したカストラートの歌声ってどんなものだったのかしら… −バッハの作品− お彼岸前に聴くカンタータ2曲

        2010.09.17 Friday 05:55
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          豊穣の海、バッハの音楽の大海を堪能するといっても適えられないことがあります。去勢しているカストラートの歌声が、それです。当時の教会では女性の演奏家は使えませんでした。教会での制限に限らず、モーツァルトが宮廷で活動をしている頃にも去勢した男性が女性役を歌っているのは当たり前のことでした。今では女性ソプラノが歌うのが通常で、当時は男性だったからとカウンターテノールや、ソプラニスタの歌声をカストラートをしのぶ手慰みとしています。

          カウンターテノールは男性の高い声を聞かせることで、それよりも高い女声に近い声がソプラニスタとして世界で3人しかいないとかって話題にしていたりもしましたけれども、様はファルセット(裏声とは正確には同じではないようですけれど)で歌唱力が未熟とはいってもボーイ・ソプラノの方がわたしは好ましく感じています。本当のカストラートはどうだったのかと思いますけど、ソプラニスタには女的である印象があったりして苦手です。もしかしたら去勢に近い、男性器異常があるかも知れませんね。それとも、性欲の薄い男性は声が高いのかな。

          楽器は古いものが見つかったら修復して演奏することが出来ますから、昔もこういう音色だったんだなって楽しむことが出来ますけど歌声、人の声は記録に残す他はないものですからカストラートの声って実際はどんなだったのでしょうね。

           

          さて、バッハの時代。ドレスデンの宮廷にビンディというイタリア人カストラートがいました。1730年、45歳のバッハがビンディが歌うことを前提に作曲したのがカンタータ第51番“凱歌を挙げよ、神に、全地で”です。イタリアの音楽に憧れていたバッハがオペラのアリア風に書いた教会カンタータです。トランペットとコロラトゥーラが華やかに絡み合っています。中間部の抒情性は、敬虔さよりもロマンティックな歌と言っても良いほど。トランペットではなくてテノールだったとしたら、オペラのデュエットのようです。

          聖書の言葉に当てはめて作曲したものがカンタータですから、バッハが楽しめるオペラを作曲できたかどうかは適えられない夢ですけれども、技法を駆使したオペラになっていたことでしょう。

           

          カンタータ第138番“なぜ憂えるのか、私の心よ”の作曲は1723年。バッハの作品はあいうえお(アルファベット順)に目録になっていますので、番号と作曲された時代は前後しています。この曲は第51番と同じく“三位一体”のカンタータで、9月の第一日曜日からお彼岸(ヨーロッパの古い宗教は太陽の運航に従っていることがあって、秋分や冬至と言った節目が日本に近いです)前の日曜日の間に聴く音楽です。

           

          フーガの技法は、バッハの最後の作品となった未完の音楽で演奏する楽器の指定がないことから謎が多くて、且つ、そこがジャズのプレイヤーも演奏したりする刺激の多い曲。技術的に極まれりという感じで親しみやすい音楽ではないですね。感性的に演奏をするジャズメンが興味を持つって面白いですよね。大抵CD2枚組なんですが、今日の放送で紹介された演奏は一枚物CDです。ロレンツォ・ギエルミはともにイタリア(ミラノ)で1738年(曲が着手される頃)に作られたチェンバロと、1749年(バッハが亡くなる頃)につくられたピアノフォルテを使って演奏。放送では全体から4曲が紹介されていますが、弦楽四重奏も交えていて未完のコントラプンクトはギエルミ自身が補完して演奏しています。2009年に発売されたばかりの最新の解釈による“フーガの技法”として楽しんでみてはいかがでしょうか。[ JUGEMテーマ:今聴いてる音楽教えてください! ]

          バロックの森 −バッハの作品−
          NHK-FM、2010年9月17日、金曜日。午前6時放送。
          案内・礒山雅
          - バッハの作品 -

          「カンタータ 第51番“凱歌をあげよ、神に、全地で" BWV51」バッハ作曲
          Jauchzet Gott in allen Landen!
          (16分37秒)
           (ソプラノ)マリン・ハルテリウス

          「カンタータ 第138番“なぜ憂えるのか、私の心よ" BWV138」バッハ作曲
          Warum betrübst du dich, mein Herz
          (17分07秒)
          (ソプラノ)マリン・ハルテリウス
          (アルト、カウンター・テノール)ウィリアム・タワーズ
          (テノール)ジェームズ・ギルクライスト
          (バス)ピーター・ハーヴィー
          (合唱)モンテヴェルディ合唱団

          (演奏)イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
          (指揮)ジョン・エリオット・ガーディナー


          放送されたCDSoli Deo Gloria SDG104 ライブ録音 2000年 ブレーメン> ※2005年5月10日発売

           

          「“フーガの技法"BWV1080から」 バッハ作曲

          • 8度のカノン (3分36秒)
          • 10度のカノン (2分21秒)
          • 12度のカノン (4分17秒)
          • 反行による拡大カノン (2分08秒)

          (チェンバロ、フォルテピアノ)ロレンツォ・ギエルミ

          放送されたCDWinter&Winter 910 153-2 > ※2009年6月9日発売

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          《バロックの森》忘却からの復活したグラウプナーの作品

          2010.09.16 Thursday 08:49
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            忘却されていた音楽家の1人、グラウプナーの作品4曲がNHK-FM「バロックの森」で紹介されました。音楽史上においてはバッハがトーマス教会のカントルになる事を、とても強く推薦したことで名前が出てきます。クラシック音楽のとても大切なところでのキーパーソンになっていることだけでも素敵な名前の残し方をしたものだと思います。でも、何故? そんなにグラウプナーって影響力の強い存在の音楽家なの、って言うのが正直な思い・・・でした。

            グラウプナーの音楽活動はJ.S.バッハのそれを覆う感じです。晩年がバッハ、ヘンデルと同じに失明していることまで同じです。やはり50年も毎日教会で演奏するための新曲をひたすら書き続けたことでの、目の酷使でしょう。

            作った曲は2,000曲と多く、宗教曲が1,500曲ほど。でも、割合としてはバッハよりも楽器のための作品が多いほどです。これほどの作品が残っていながら忘れられていたとは驚きですね。人知れぬ作曲家ならともかくも、バッハを推薦するほどの知名度のあった作曲家であるのですから。

            まあ、グラウプナーがバッハをトーマス教会のカントルに推薦するきっかけとなったのが、実のところはグラウプナー自身にカントルの仕事への誘いがあったことにあります。でも、グラウプナーを気に入っていた伯爵(ヘッセン=ダルムシュタット方伯エルンスト・ルートヴィヒ)が手放さないと譲らなかったからです。グラウプナーの死後、伯爵家が遺族に権利を譲らなかったことが忘れ去られる大きな原因なのですが膨大な作品が散逸を免れたのは“幸”なのか“不幸”なのか。

            1970年になってバロック音楽のブームが到来、バッハやヴィヴァルディといったブーム以前から演奏されていて作品が改編されていたり、長年の手垢にまみれた音楽ではなくて作曲された当時の純然たる作品がないのだろうかという音楽家達が発見した作曲家がグラウプナーだったのでした。思いがけない大きな宝物を見つけた思いだったでしょうね。これからどしどし演奏、録音されていくことに期待しています。

            数年前にモーツァルトの新曲が発見されたり、昭和40年頃まではショパンが見つかったりしていましたけれどもいずれも小曲。グラウプナーが一般的に親しまれるようになれば、クラシック音楽のレパートリーが一気に2,000曲増えることになるのですから嬉しいものです。

            さて、日頃からクリストフ・グラウプナーと名乗ってファーストネームのヨハンは使わなかったといいます。何故だろう?バッハへの敬意かな?。ちなみにテレマンの友人でもありました。管弦楽曲が華やかなのは渋いバッハよりはテレマンを思わせますよ。[ JUGEMテーマ:今聴いてる音楽教えてください! ]

            バロックの森 −グラウプナーの作品−
            NHK-FM 2010年9月16日、木曜日 午前6時放送
            案内…礒山雅
            - グラウプナーの作品 -


            「管弦楽組曲 ト長調」 グラウプナー作曲
            (18分46秒)
            (管弦楽)ダス・クライネ・コンツェルト
            (指揮)ヘルマン・マックス


             

             放送されたCD:<CPO 999 592-2

             

            「歌劇“カルタゴ女王ディドー"から」 グラウプナー作曲

            • ディドーのアリア“不安な墓穴の牢獄にあって" (1分46秒)
            • ユノーのアリア“荒れ狂う復讐が雷の矢を作り出す" (1分26秒)
            • ディドーのアリア“裏切られた気高い女は"(5分17秒)

            (ソプラノ)イングリット・シュミットヒューゼン
            (演奏)レジデ・ウールーズ
            (指揮)ジュヌヴィエーヴ・ソリー

            ※1707年、ドイツ・ハンブルグで作曲。

             

            「ファゴット協奏曲 変ロ長調」 グラウプナー作曲
            (11分31秒)
            (ファゴット)マテュー・リュシエ
            (演奏)レジデ・ウールーズ
            (指揮)ジュヌヴィエーヴ・ソリー

            ※1731年、ドイツ・ダルムシュタットで作曲。GWV.340

             

            「チェンバロとバイオリンのためのソナタ ト短調」
            グラウプナー作曲
            (7分46秒)
            (チェンバロ)ドロテーア・ヴェンチューラ
            (バイオリン)オリヴィエ・ブロー

            ※1740年、ドイツ・ダルムシュタットで作曲。GWV.711

            放送されたCD:<Analekta AN2 2014

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            Graupner /Geneviève Soly 
             
            ¥1,200 iTunes ※モバイル非対応 
             
              
             
            ¥1,500 iTunes ※モバイル非対応
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            《バロックの森》パーセルと英国音楽文化 メアリー女王の誕生日のための頌歌(しょうか)

            2010.09.15 Wednesday 06:00
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              ヘンリー・パーセルはイギリスのクラシック音楽史で唯一の存在です。その為に長老のような印象もありますが、36歳の若さでなくなっています。王室のオーケストラの常任指揮者となって世に出たのが弱冠18歳。短い生涯に400曲書き残しています。パーセルの活躍したエリザベス1世の朝廷はスポーツや娯楽が盛んな時代で、年中行事も多かったようなので作曲に演奏にといそがしいものだったでしょうね。ところがその繁栄が、音楽の発展のためにとイタリアから招いた音楽家に席巻されて音楽の世界はイタリア音楽一色になってしまってイギリスの作曲家がパーセル以降の音楽史に名前が出てこないものとなってしまいました。

              海外のものがチヤホヤありがたがられるのは、坂本龍馬達の欧米への関心ぶりをみると同じだったんだと感じられますね。よくぞ日本の文化は残ったものだと思います。国土の占領よりも文化・・・心の占領はもっと怖いものです。アレグロとかピアノフォルテとか、ドレミファソラシドは総てイタリアからのもの。モーツァルト、ベートーヴェンの時代までオペラはイタリア語で聴くのが当然だった時代が続きます。クラシック音楽の世界では公用語と言って良いでしょう。英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語はヨーロッパ社会では嗜みだったのでしょうから、オペラはイタリア語で聴くものと定着してしまったのでしょうね。日本語の根強さは今でも、何でも日本語化してしまう強引さがありますね。

              さて、パーセルの曲にはメアリー女王のための音楽が多くあります。エリザベス1世を名指ししないでも、メアリー女王を讃えることはエリザベス女王と、国歌を讃えることになっていたのです。オードとは称賛する歌、頌歌(しょうか)のことです。ロックでもドアーズのジム・モリソンが「グラスホッパーのオード」を「ジ・エンド」に引用していたりしますね。

              バロックの森 −パーセルの“メアリー女王の誕生日のためのオード”−

              NHK-FM 2010年9月15日、水曜日 午前6時放送 案内・礒山雅 - パーセルの“メアリー女王の誕生日のためのオード" -

              「メアリー女王の誕生日のためのオード
              “さあ、栄光の日がやってきた"」パーセル作曲
              CELEBRATE THIS FESTIVAL - BIRTHDAY ODE FOR QUEEN MARY, 1693
              (23分42秒)

              1. シンフォニー(序曲)
              2. 祝え、この祝日を
              3. さあブリテンよ、お前の心配事を紛らわすのだ
              4. 祝え、この祝日を
              5. この日は神聖な日、トランペットは鳴り止むように命じなさい
              6. 陰気な不和をほほえんで追いやらせよう
              7. 祭壇に冠をかぶせ、聖堂を飾り
              8. すべてに若々しい花で装われた
              9. 今まで悲嘆に暮れてきた四月は
              10. だからあなた方は去ってゆく四月が、こう言うのを聞くだろう
              11. このような国王夫妻をもっている
              12. 大儀のために武器をとっているのに
              13. 戻れ、愚かなミューズよ、戦争への思いは
              14. マリアの日を心から歓待せよ

              (ソプラノ)エマ・カークビー
              イヴリン・タブ
              (カウンター・テノール)マイケル・チャンス
              (テノール)イアン・ボストリッジ
              (バス)スティーヴン・リチャードソン
              サイモン・バーチャル
              (合唱)ウェストミンスター大寺院聖歌隊
              (管弦楽)ニュー・ロンドン・コンソート
              (指揮)マーティン・ニアリー

               

              <Sony classical SRCR9900> 放送で使われた日本盤CDは廃盤になっています。中古盤(輸入盤 Sony Classical SK66243 2001年4月26日発売) は入手可能です。


              「メアリー女王の誕生日のためのオード
              “来たれ、芸術の子ら"」パーセル作曲
              (23分40秒)

              1. シンフォニー(序曲)
              2. 来たれ、芸術の子ら
              3. トランペットを吹き鳴らせ
              4. 来たれ、芸術の子ら
              5. ヴィオルを鳴らし
              6. これほどの祝福を与えたこの日は

              (ソプラノ)エミリー・ヴァン・エヴェラ
              (カウンター・テノール)ティモシー・ウィルソン
              (テノール)ジョン・マーク・エインズリ
              チャールズ・ダニエルズ
              (バス)デーヴィッド・トマス
              (合唱)タヴァナー・コンソート
              タヴァナー合唱団
              (管弦楽)タヴァナー・プレーヤーズ
              (指揮)アンドルー・パロット

               

              <東芝EMI TOCE-11280-81> 1999年5月26日発売「パーセル:祝典オード&アンセム集」、廃盤。

               

               

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              《バロックの森》忘れ去られた大音楽家・ケルルの作品

              2010.09.14 Tuesday 06:00
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                著名な教師でもあったことから、ほとんどの作品が出版されバッハやヘンデルも研究していたほどで「カノン」で知られるパッヘルベルの音楽には最もケルルの影響が聴かれると言われています。でも、何故か現在では全く忘れられた存在の作曲家です。音楽的にはムファットやフローベルガーと共通したところがあってケルルだけでのCDは少ないのですけれどもムファットやフローベルガー、そしてフローベルガーの師フレスコバルディの音楽と一緒に録音されている機会がありますので心がけて聴きましょう。

                純粋に教会でのオルガン演奏のために作曲された《8つのトッカータ》など一部を除いて、鍵盤楽器のための○○○という感じでチェンバロ、オルガンの指定を定めてはいません。19歳の時にヴリュッセル城のオルガニストについてから、亡くなる一年前まで66年間音楽家として通しましたが、8人の子どもからは1人として音楽家になっていない理由は不思議なこととなっています。ケルルの名前が忘れられていったのは、家庭的な事情があったのかも知れません。[ JUGEMテーマ:なんかとっても誰かに勧めたい音楽。 ]

                 

                バロックの森 放送リスト 2010年9月14日火曜日、午前6時放送

                - ケルル Johann Caspar Kerll(1627-1693) の作品 -

                「トッカータ 第1番 ニ短調」 ケルル作曲 (3分30秒) (オルガン)ヨーゼフ・ケレメン

                 

                 <放送されたCDOehms classics OC362

                 

                「ウィーン包囲の嘆きを慰めるミサ曲 Missa in fletu solatium obsidionis Viennensis 」 ケルル作曲 (27分56秒) (合唱、演奏)ヨハン・ローゼンミューラー・アンサンブル ※ヨハン・ローゼンミューラー・アンサンブルのメンバー (ソプラノ)エヴァ・レープヘルツ・ヴァレンティン アネグレート・クラインドプフ (カウンター・テノール)ラルフ・ポプケン (テノール)イェルン・リンデマン ニルス・ギーベルハウゼン (バス)マルティン・バックハウス

                「3声のカンツォーナ」 ケルル作曲 (5分28秒) (演奏)ヨハン・ローゼンミューラー・アンサンブル (指揮)アルノ・パドゥーフ

                「モテット“天使の食事で"」 ケルル作曲 (3分30秒) (合唱、演奏)ヨハン・ローゼンミューラー・アンサンブル (指揮)アルノ・パドゥーフ

                 

                <放送されたCDChristophorus CHR77249

                 

                「パッサカリア ニ短調」 ケルル作曲 (6分15秒) (オルガン)ヨーゼフ・ケレメン

                 

                 <放送されたCDOehms classics OC362

                 

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                バロックの森 ルイ13世時代のフランス・バロック音楽 ➀

                2010.05.10 Monday 07:15
                0
                  価格: ¥1,617
                  ショップ: HMV 楽天市場ストア
                  コメント:パッヘルベルのカノンは誰もが好きでしょう。それはこれがバロック音楽の神髄でもあるから。クラシック音楽の進化は「変奏曲」だとわたしは感じています。その作曲技術の粋であるのに親しみのあるところが、この「カノン」の魅力。

                   
                  ベルサイユのばらで知られているフランスの国王、ルイ14世はバレエの部隊で太陽に扮したことから「太陽王」と呼ばれていてフランス・バロック音楽は歴史の奔流に逆らう力を持っていたほどに発展しています。と言うのもルイ13世時代のDNAが力強く息づいていたと言うことでしょうね。ルイ13世の30年間を越える長い治世は切り捨ててきたものは多いのでしょうけど、5月新芽を起こす前に樹木の枝を切るようなものではなかったのでしょうか。
                  30年の治世は長いのか普通なのか、数字の上だけでは普通に感じるだろうけれども1643年に亡くなった時の年齢は41歳。驚くべきです。その間、自分のことも大変ならば国を動かすなんて、わたしにはとうてい想像できることではありません。
                  1640年代は、バロック音楽がいよいよ多様性を迎える時代です。バロック音楽の発展期はルイ13世の治世と歴史が重なります。いびつな真珠=バロックが、その優美さを身に着けるのはバッハ、ヘンデルといった時代まで80年ほど時間が必要ですけど真珠本来の輝きを感じられるのが1650年代のバロック音楽。
                  ルイ13世が1643年に亡くなったのが5月14日。今の季節にルーブル宮で響いていた音楽を今週の「バロックの森」では楽しむことが出来ます。今朝はその第1日目でした。[ JUGEMテーマ:バロック時代の音楽 ]

                  「小戦争のためのパヴァーヌ」           作曲者不詳
                                         (2分19秒)
                  「ガイヤルド」                  作曲者不詳
                                         (1分47秒)
                              (演奏)ル・コンセール・デ・ナシオン
                                   (指揮)ホルディ・サバール
                               <Alia vox AV9824>

                  「“死者のためのミサ曲”から」 ウスタシュ・デュ・コロワ作曲
                    ・イントロイトゥス“レクイエム”     (3分31秒)
                    ・キリエ                 (4分29秒)
                               (合唱、演奏)ドゥルス・メモワール
                                 (指揮)ドゥニ・レザン・ダドル

                  「“死者のためのミサ曲”から」 ウスタシュ・デュ・コロワ作曲
                    ・ピエ・イエズ              (1分02秒)
                    ・リベラ・メ               (4分33秒)
                    ・葬儀の最後の部分            (3分05秒)
                               (合唱、演奏)ドゥルス・メモワール
                                 (指揮)ドゥニ・レザン・ダドル
                                 (朗読)フィリップ・ヴィルパン
                                 <Astree E 8660>

                  「ルイ13世の聖別式に作られた、オーボエのためのパヴァーヌ」
                                           作曲者不詳
                                         (3分12秒)
                  「ルイ13世の結婚式のためのパヴァーヌ」     作曲者不詳
                                         (3分29秒)
                  「アヴィニョンのブーレ」             作曲者不詳
                                         (1分59秒)
                  「馬のバレエ」                  作曲者不詳
                                         (2分48秒)
                              (演奏)ル・コンセール・デ・ナシオン
                                   (指揮)ホルディ・サバール
                               <Alia vox AV9824>

                  「銃士隊の集合」            ニコラ・デロジエ作曲
                                         (1分04秒)
                  「戦闘」                     作曲者不詳
                                         (0分42秒)
                  「銃士隊の武装解除」       アンドレ・フィリドール作曲
                                         (1分43秒)
                             (演奏)ラ・サンフォニー・デュ・マレー
                                     (指揮)ユーゴ・レーヌ
                              <Calliope CAL9527>

                  「テ・デウム」                  作曲者不詳
                                         (7分10秒)
                       (独唱、合唱、演奏)ラ・サンフォニー・デュ・マレー
                                     (指揮)ユーゴ・レーヌ
                     <Musiques a la habotterie  
                                         605005>

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                  1674年の曲 ビーバー:ロザリオのソナタ

                  2010.04.07 Wednesday 21:40
                  0
                    マイアー(フランツヨーゼフ),ビバー,レールンドルファー(フランツ),エンゲル(マックス),ユングヘーネル(コンラート)
                    コメント:聖母マリアの生涯からの15の秘蹟というタイトルで紹介されていた頃もあったので、奇跡のような器楽曲だと評価されているものを読んで自分勝手に敷居を高くしていて今さらながらに後悔。買いやすい値段になったので改めて気になり出している1曲です。

                    Alison McGillivray,Heinrich Ignaz Franz von Biber,Andrew Manze,Richard Egarr,Richard Egarr,Andrew Manze
                    コメント:ビーバーと言えば大ミサ曲の優秀録音盤で聴いていましたから、生誕300年を機会に積極的に聴くようになりました。アンドリュー・マンゼの「ロザリオのソナタ」はデザイン同様刺激的です。CDになって久しく感じる事の無かったカバーデザインも名作。

                    コメント:ミステリー・ソナタというタイトルの英VIRGIN VERTAS盤はタワーレコードのワゴンセールに良くなっていますので、一番購入しやすいCDでしょう。ショップに行って少しゆとりがあって、あと1枚欲しいという時や何か新しい音楽を聴きたい時に重宝しているシリーズです。

                     
                    わたしの好きなバロック名曲 ビーバー:ロザリオのソナタ 1674年の曲

                    ヴァイオリン・ソナタをとても好きな音楽愛好家は多いと思います。わたしも心を解放したい時には、ヴァイオリン・ソナタを延々と聞いています。フランク、ブラームスから聴き始めるのが定番コースで、ドビュッシー、グリーグといった近代に向かって聴きすすむのと、ベートーヴェン、モーツァルトと進んでバッハの無伴奏や、コレルリと聴いてきてまだまだ聴き足りないと、ビーバーの「ロザリオのソナタ」で締めくくりです。

                    学生の時に音楽史を眺めていて、「ロザリオのソナタ」というタイトルだけは気になっていました。カトリック系の学校だったので母との会話にも良く出てきたし、島原の乱やらガラシャ夫人などがテレビや映画の時代劇で触れられているところにはいつもより反応して食い入るように見ていたものです。ただLPレコード2枚組までは良いんだけど、3枚組の器楽曲となるとオペラのように集中できないのでCDで聴けるようになってから親しみはじめた楽曲の代表です。

                    赤色を強く感じるのが「ロザリオのソナタ」。赤色はわたしの好きな服の色で、肌が透けて見えるデザインのものを好んで着ています。さて、曲が成立したのは1674年までだろうという事です。J.S.バッハが器楽曲を街中で演奏して教会だけではなくて音楽を楽しんでもらうようにと、コレギウム・ムジクム(ミニ・コンサートのようなもの)を始めた頃から50年ほど遡った頃の音楽ですから、教会内で神のために演奏された曲です。とても自由でロマンティック。もっともっと「ロザリオのソナタ」が親しまれるようになると、バロック音楽の印象もきちんと理解してもらえると信じています。

                    ビーバーの「ロザリオのソナタ」は最近富みに良い録音がたくさん登場しています。アンドルー・マンゼの録音が、レコード・アカデミー大賞に輝いてから日本での紹介が活溌です。全曲はCD2枚組という大作で、16曲のソナタとパッサカリア(変奏曲)で出来ています。とても日頃、全曲を聴く事は出来ません。なかでも第11番はキリストの復活と関係のある曲で、シュメルツァーというヴァイオリニストがこの第10番のソナタを改作して、「キリスト教徒の勝利」と題したヴァイオリン・ソナタを発表しています。


                    《ロザリオのソナタ》の構成とそれぞれの副題

                    1. ソナタ第1番「お告げ」
                    2. ソナタ第2番「訪問」
                    3. ソナタ第3番「降誕」
                    4. ソナタ第4番「キリストの神殿への拝謁」
                    5. ソナタ第5番「神殿における12歳のイエス」
                    6. ソナタ第6番「オリーヴ山での苦しみ」
                    7. ソナタ第7番「むち打ち」
                    8. ソナタ第8番「いばらの冠」
                    9. ソナタ第9番「十字架を背負うイエス」
                    10. ソナタ第10番「イエスのはりつけと死」
                    11. ソナタ第11番「復活」
                    12. ソナタ第12番「昇天」
                    13. ソナタ第13番「精霊降臨」
                    14. ソナタ第14番「聖母マリアの被昇天」
                    15. ソナタ第15番「聖母マリアの戴冠」
                    16. パッサカリア ト短調

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                    バロックの森 −イエス・キリストの復活を喜ぶ音楽− 2010年4月3日

                    2010.04.03 Saturday 06:58
                    0
                      今年度のNHKは、BS番組だけではなくてFM放送も大きく編成が代わります。
                      ざっとタイムテーブルを見たぐらいでは、たいした変更は観られません。でも、それって時間軸の番組構築は理想的なものとなっているからでしょうね。
                      いくつかの番組の放送時間の変更よりも、番組内容の大きな変化があります。毎朝6時からの「バロックの森」もその1つ。何より1日の番組の最初なんですものね。長い事番組担当者の多少の入れ違いがあったぐらいで、新鮮味にかけてしまっていました。
                      前に放送された内容を、こっそりと再放送されていても気がつかないで聞いているのではないかな、と思う事もなきにしもあらず。

                      今年度は担当者が一掃。ニューフェイスに総替わりです。と言っても、これまで以上にネームバリューの高い皆さんです。新年度最初の口火を切ったのが磯山雅さんでした。
                      色々書くより番組からのアナウンスにある、プロフィールをそのまま引用します。

                      礒山雅
                      国立音楽大学教授、日本音楽学会会長、いずみホール音楽ディレクター。専攻はバッハを中心とするドイツ音楽史。主要著作に『マタイ受難曲』『バッハ/カンタータの森を歩む』(東京書籍)、『J.S.バッハ』(講談社現代新書)、『バロック音楽』(NHKブックス)、『バロック音楽名曲鑑賞事典』『モーツァルト=翼を得た時間』『バッハ=魂のエヴァンゲリスト』(講談社学術文庫)、『救済の音楽』(音楽之友社)などがある。

                      バロックの森 −イエス・キリストの復活を喜ぶ音楽− 礒山雅

                       「“ロザリオのソナタ集”から ソナタ 第11番“復活”」
                       ビーバー作曲
                       (8分09秒)

                      (演奏)トラジコメディア
                       ※トラジコメディアのメンバー
                       (バイオリン)ジョン・ホロウェイ
                       (オルガン)デーヴィッド・モロニー
                       (ヴィオラ・ダ・ガンバ)エリン・ヘドリー

                      <Virgin Classics VCD7 92838−2/4> 海外盤





                       


                      「“復活祭オラトリオ 作品3”から 前半部分」 シュッツ作曲
                       (16分22秒)

                      「“復活祭オラトリオ 作品3”から 後半部分」 シュッツ作曲
                       (19分41秒)

                      福音書記者…(テノール)マルティン・フンメル
                      イエス…(テノール)ゲルト・テュルク
                      イエス…(バリトン)アンドレアス・レベダ
                      〃        そのほかの独唱者
                      (演奏)コンチェルト・ヴォカーレ
                      (指揮)ルネ・ヤーコプス

                      <Harmonia mundi(仏) HMC901311> 海外盤


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